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【リゼロ】フェルトとは何者か?貧民街の盗人から王選候補に、本名は9章でフィルオーレとされる!

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フェルトとは何者なのか

結論から言うと、フェルトは王都の貧民街で育った盗人の少女で、騎士ラインハルトに見出されて王選の候補者になった人物です。

本名はフィルオーレ・ルグニカ。15年前に城から消えた王族の娘で、原作Web版9章では「ほぼ確実」とされています。

金色の短い髪に赤い瞳、八重歯をのぞかせて「アタシ」と名乗る、口の悪い少女です。物語の最初にエミリアの徽章を盗んだのがフェルトで、スバルが異世界で最初に取引をした相手でもあります。アニメで声を担当しているのは赤﨑千夏さんです。

貧民街の孤児が、なぜ王の候補になったのか。騎士ラインハルトとの関係、育ての親ロム爺の正体、そして「フェルト」が本当の名前ではなかったという話まで、話数で順に追っていきます。

この記事でわかること

  • フェルトは何者か、声優と年齢
  • 徽章を盗んだ事件と、ラインハルトに連れて行かれた理由
  • 王選に出ると決めた理由と「全部ぶっ壊す」宣言
  • 風の加護と、ロム爺の正体
  • 暴食が名前を喰えなかった理由と、9章で出てきた本名

フェルトのプロフィール

名前で調べた人が知りたいことを、先に表にまとめます。

項目 中身
名前 フェルト(育ての親ロム爺がつけた名前)
立場 ルグニカ王国の王選候補者。騎士はラインハルト
出身 王都の貧民街。盗みで暮らしていた孤児
年齢 本人いわく「たぶん、十五ぐらい」。誕生日が分からない
加護 風の加護(逃げ足がとびきり速い)
声優 赤﨑千夏
正体 王弟フォルド・ルグニカの娘フィルオーレ・ルグニカ。15年前に王城から連れ去られた王族

公式では誕生日を8月8日としています。ただ作中のフェルト本人は、ラインハルトに年を聞かれて「誕生日がわかんねーから」と答えています。生まれた日を知らずに育ったこと自体が、のちの正体につながっています。

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表で僕がいちばん引っかかるのは、「名前」の行と「正体」の行が別の人のように並ぶところです。
フェルトという名前は、拾ってくれた老人がくれたものでした。王族の名前は、会ったこともない父親の側のものです。どちらの名前で生きるかを選ぶ話として、フェルトの物語は最初から組まれているのだと思っています。

エミリアの徽章を盗んだ盗人(Web版1章)

物語の始まりで、エミリアは竜をかたどった徽章を盗まれます。王選の候補者であることを示す大事な品で、盗んだのがフェルトでした。原作Web版1章3でエミリアは、逃げ足があまりに速かったので「きっと風の加護があるよ、犯人」と言っています。

フェルトは盗品を、貧民街の盗品蔵を仕切る大男ロム爺のところへ持ち込みます。ところがそこへ、徽章を買い取ると約束していた依頼人の女、腸狩りのエルザが現れました。

スバルは死に戻りでこの夜を何度もやり直します。Web版1章14でスバルが振り返る2度目の死は、ロム爺とフェルトがエルザに殺されたあとでした。フェルトが死ぬのは、この死に戻りの周回の中だけです。

やり直しの最後の夜、Web版1章20でスバルは「その間にお前は逃げろ」とフェルトを先に逃がし、自分がエルザの前に残ります。逃げたフェルトが呼んで戻ってきたのが、騎士ラインハルトでした。スバルはのちに「あいつがラインハルトを呼んでくんなきゃ、俺たちはきっと全滅してた」と振り返っています。

貧民街では、別れぎわに「強く生きろよ」と声をかけ合います。Web版1章17でフェルトもスバルにそう言い、スバルは「貧民街だとみんなそれ言うんだけどなんか合言葉なの!?」と突っ込んでいます。

ラインハルトに連れて行かれた理由

エルザを退けたあと、フェルトは盗んだ徽章をエミリアに返そうとします。その瞬間を描いたのが、Web版1章幕間『お月さまが見てる』です。

フェルトの掌の上で、徽章の赤い宝珠が光りました。王選では、この徽章の宝珠を光らせられる者が「龍の巫女」の資格を持つとされます。それを見たラインハルトは、フェルトの手を横から掴み、名前と年を聞きます。

「家名は? 年齢はいくつだい?」

「こ、孤児だぜ? 家名なんて大層なもんは持っちゃいねーよ。年は……たぶん、十五ぐらいって話だ」

答えを聞いたラインハルトは、「拒否権は与えられない」と言ってフェルトを気絶させ、そのまま抱えて連れて行きました。アニメでは1期第3話の終わりにあたる場面です。

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ラインハルトとフェルトの主従は、出会いの時点でねじれています。
騎士が主を選び、主の同意を取らずに連れ去った。「騎士の中の騎士」が最初にしたことが、誘拐まがいでした。だからフェルトがラインハルトに向ける反発は、わがままではなく筋の通った怒りとして読めます。ふたりの関係はずっと、この出会いの埋め合わせなのだと思います。

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王選に出た理由は「家族」

連れて行かれた先は、王城で開かれた王選の場でした。原作Web版3章21〜22がその場面です。フェルト本人は、はじめ王選に出る気がありませんでした。

そこへ、フェルトを捜していたロム爺が王城に忍び込んで捕まります。王選に出ないなら、フェルトにはロム爺を助ける権利が無い。そう告げられたフェルトは、参加を選びました。3章22『最後の主従』で、フェルトはこう言います。

「家族見捨てておめおめと下町に戻れってのかよ? そんな外道以下の真似、アタシにできるわけねーだろ」

それを聞いたロム爺は、顔を腕でこすって表情を隠し、「良い子に育て過ぎた――!」と叫びました。

候補者として演説の場を与えられたフェルトの宣言は、ほかの誰とも違うものでした。

「アタシはこの部屋にいる全員も、立ってる足場も、なにもかもが全部嫌いだ。だから、全部ぶっ壊してやろうと思ってる」

騎士となったラインハルトは「壊したあとの再生にも、このお方は臨まれるでしょう」と、その宣言ごと主を支えると答えています。こうして候補者は、クルシュ・プリシラ・アナスタシア・エミリア・フェルトの5人で出そろいました。

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「全部ぶっ壊す」は乱暴に聞こえますが、言っている中身は貧民街から見た国の話です。
足元が崩れかけているのに、上にいる人は誰も見ていない。いちばん下から国を見てきた人だけが言える王の志になっています。王族の血を引くと分かる前から、王になる理由はフェルトの中にあったのだと読んでいます。

フェルトの加護は「風の加護」

フェルトは風の加護を持っています。Web版3章4でスバルは「やたらと逃げ足の速いフェルトが風の加護」と整理しています。

徽章を盗まれたエミリアが追いつけなかったのも、盗品蔵からラインハルトを呼びに走ったのも、この足でした。剣も魔法も使わないフェルトにとって、身を守る武器はこの足でした。

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風の加護が「逃げ足」として描かれるのは、フェルトの生き方そのものだと思っています。
貧民街では、捕まらないことが生き残ることでした。その子が王選の場で、逃げずにロム爺のために残ると決めた。逃げるための加護を持つ少女が、初めて逃げなかった。3章22の決断がまぶしく見えるのは、この加護の設定が下敷きにあるからだと読んでいます。

ロム爺の正体はバルガ・クロムウェル

フェルトの育ての親で、盗品蔵を仕切っていた禿頭の大男がロム爺です。血のつながりはありませんが、フェルトは「家族」と呼びます。

ロム爺の正体は、数十年前の『亜人戦争』で亜人連合の大参謀を務めた巨人族、バルガ・クロムウェルです。原作Web版9章20『命の使い方』で、「今はロム爺と呼ばれている『亜人連合』の元大参謀」とはっきり書かれます。

3章21で王城に忍び込んだとき、ロム爺は「貧民街で一緒にやってきた、クロムウェルじゃ!」と名乗っていました。名字だけは、最初から本当のものを名乗っていたことになります。

暴食がフェルトの名前を喰えなかった理由(Web版5章)

5章、水門都市プリステラで、フェルトは「暴食」の大罪司教と戦います。暴食は相手の名前を喰らうことで、周りの人の記憶からその人を消す権能を持っています。

Web版5章70『食』で、暴食はフェルトの名前をこそぎ取って喰らおうとしました。ところが、喰った直後に吐き出しています。「フェルト」という名前だけでは、食事の条件を満たしていなかったからです。偽名だと言われたフェルトは、こう怒鳴り返しました。

「アタシはもう十五年、ロム爺にもらったフェルトって名前で生きてきてんだ。それが嘘だなんて冗談じゃねーぞ」

同じ5章では、ラインハルトが父ハインケルに「フェルト様を人質に取られた」ために動けなかったことも、5章43で明かされています。

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名前を喰う怪物が、フェルトの名前だけは喰えなかった。僕はこれを、ロム爺の愛情の勝ちとして読んでいます。
本物の名前ではないから喰えない。けれどフェルト本人にとっては、十五年呼ばれ続けた名前こそが本物です。血筋の名前より、拾ってくれた人の名前で生きてきた。その事実を、敵の権能が逆から証明した場面だと思います。

本名はフィルオーレ・ルグニカ(Web版9章・ネタバレ)

フェルトの本当の名前が出てくるのは、原作Web版9章44『水面下の密約』です。

プリシラを失って世界を敵に回し始めたアルデバランは、ラインハルトの父ハインケルに、十五年前に城から誘拐された王族の名前を尋ねます。答えは「フィルオーレ・ルグニカ」。ルグニカ王国第四十一代国王ランドハル・ルグニカの弟、フォルド・ルグニカの娘です。

その名前で暴食に記憶を喰わせる場面で、フェルトは「――私は、誰なんでしょう?」と口にし、粗雑な話し方が消えて別人のように品のある態度になります。ところが同じ9章44で、フェルトはロイに記憶を喰われてなどいなかったと明かされます。ロイと組んだ「喰われたふり」で、アルデバランたちの隙を探るためにフィルオーレを演じていたのです。

そのため本名も、9章45でロイが「ほぼ確実にフィルオーレ・ルグニカであるフェルト」と考えつつ「それすら確実ではない」とする段階にとどまっています。作中で言い切られてはいません。

ただし、9章のこの戦いは、のちに死に戻りでやり直される前の周回の出来事です。9章終幕『Reweave』でスバルがそう振り返っています。やり直した先の10章では、フィルオーレ・ルグニカと同じ名前と、金色の髪に紅の瞳を持つ神龍教会の修道女が王城に現れ、プリシラに代わる王選候補として扱われる話が進んでいます。

僕はこう読む

いまの10章は、本物のフィルオーレを読者だけが知っている状態です。
王城は同じ名を名乗る修道女に動揺し、フェルト本人は自分の本名を知らない。正しい答えが、やり直しの向こう側に置き去りにされている。フェルトが「フェルト」として生きることを選ぶのか、王族の名を取りにいくのか。その分かれ道が、これから描かれるのだと思っています。

まとめ|フェルトとは何者か

フェルトは、王都の貧民街で育った盗人の少女で、ラインハルトに見出された王選候補です。本名はフィルオーレ・ルグニカで、15年前に城から消えた王族の娘でした。

  • 声優は赤﨑千夏さん。年は本人いわく「たぶん、十五ぐらい」
  • エミリアの徽章を盗み、手の中で徽章が光ったことでラインハルトに連れて行かれた
  • ロム爺を見捨てないために王選に出て、「全部ぶっ壊す」と宣言した
  • 加護は風の加護。ロム爺の正体は亜人戦争の大参謀バルガ・クロムウェル
  • 5章で暴食はフェルトの名前を喰えなかった。偽名だったから
  • 9章で本名はフィルオーレ・ルグニカとされる(記憶を喰われたのは演技)。10章では同じ名の修道女が現れている

僕はこう読む

フェルトの物語は、血筋で選ばれた少女が、血筋以外の理由で王を目指す話だと思っています。
徽章を光らせたのは王族の血でした。けれど王選に出ると決めた理由は、ロム爺という血のつながらない家族です。選ばれた理由と、選んだ理由が最後まで別のところにある。そこがフェルトという人物のいちばん面白いところです。

フェルトが本名を知ったとき、選ぶのはロム爺がくれたフェルトの名前なのか、それとも王族フィルオーレの名前なのか。そこに注目しています。

——あなたはフェルトが本名を知ったら、ロム爺がくれたフェルトの名前で生きると思いますか。それとも、フィルオーレ・ルグニカとして王位を取りにいくと思いますか。よければコメントで教えてください。

よくある質問

フェルトは本名や正体の話が9章・10章で動いているので、古い情報と混ざりやすい人物です。よく聞かれるところを置いておきます。

Q. フェルトの本名は何ですか。
A. 原作Web版9章では、フィルオーレ・ルグニカだと「ほぼ確実」とされています。15年前に城から誘拐された、王弟フォルド・ルグニカの娘です。暴食に記憶を喰われたように見えた場面は、ロイと組んだ演技でした。

Q. フェルトの声優は誰ですか。
A. 赤﨑千夏さんです。アニメ1期の第1話から、徽章を盗んだ少女として登場しています。

Q. フェルトは死亡しますか。
A. 本線では死亡していません。Web版1章の死に戻りの周回で、ロム爺と一緒にエルザに殺される場面があるだけです。

Q. フェルトとラインハルトはどんな関係ですか。
A. 王選候補のフェルトと、その騎士がラインハルトです。徽章が光ったのを見たラインハルトが、フェルトを半ば強引に連れて行ったのが始まりでした。

Q. フェルトの名前を暴食が喰えなかったのはなぜですか。
A. 「フェルト」がロム爺のつけた名前で、本当の名前ではなかったからです。Web版5章70で、暴食は名前を喰った直後に吐き出しています。

Q. フェルトの年齢は何歳ですか。
A. 本人は「たぶん、十五ぐらい」と答えています。誕生日を知らずに育ったので、はっきりした年齢は本人も分かっていません。

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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月3日

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