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ナオトは黒幕なのか
結論から言うと、ナオトは黒幕ではありません。疑われた根拠は4つありますが、どれも説明がつきます。そもそも第133話で、稀咲の銃弾からタケミチを庇って死亡しています。
橘直人(ナオト)は、タケミチがタイムリープするためのトリガーです。現代でいちばんタケミチを支えている味方でもあります。それなのに黒幕説が尽きません。
- 黒幕説の根拠4つと、それぞれの答え
- 第32話の公園で何が引っかかったのか
- 第133話の死と、最後の握手
- 第197話でタイムリープができなくなった理由
黒幕説の根拠4つと、その答え
#東卍クイズ
天竺四天王を形成するs62世代のことを通称何世代という? pic.twitter.com/g87W3KOyhK
— 東京卍リベンジャーズ【公式】 (@toman_official) August 11, 2021
先に4つ並べます。答えはいちばん下の行です。
| 疑われた根拠 | どこで | 答え |
|---|---|---|
| 半間がタケミチとヒナの居場所を知っていた | 第32話 | ナオトしか知らないはずの情報だったが、リークの描写は無い |
| 世界線が変わってもナオトだけ前の記憶を持っている | 作中全体 | ナオト本人が「ボクは君の能力の一部かもしれません」と説明している |
| 最初の世界線で、姉のヒナと2人だけが死亡した | 第1話 | 稀咲のヒナへの執着が原因で、巻き込まれた可能性が高い |
| タイムリープのトリガーという、物語の生殺与奪を握る立場 | 作中全体 | その力でヒナを救う側にしか動いていない |
| 結論 | 第133話 | 稀咲の銃弾からタケミチを庇って死亡。黒幕なら死なない |
僕はこう読む
4つとも、ナオトが「知りすぎている」ことへの居心地の悪さから来ています。
居場所も、前の世界線も、姉の死の瞬間も知っている。
読者がタケミチと同じ量しか知らされないぶん、
1人だけ全部知っている味方は、どうしても怪しく見える。
黒幕説はナオトの行動ではなく、この情報量の差が作ったものだと思っています。
ナオトとは何者なのか
ナオト(橘直人)は、この作品のヒロインである橘日向(ヒナ)の弟です。
最初の世界線では、25歳のときに東京卍會の抗争に巻き込まれ、ヒナとともに死亡しました。
幼い頃から真面目で落ち着いた性格で、中学1年のときにタイムリープしてきたタケミチと出会ったことをきっかけに刑事を目指します。現代では犯罪組織課の刑事として、姉を守るために東卍を追い続けていました。
握手がタイムリープのトリガーになっている
タケミチはナオトと握手をすることで、現代と過去を行き来します。
最初のタイムリープは、駅のホームから突き落とされたタケミチをナオトが助けたときでした。そこで手を握ったことでタケミチは12年前へ跳び、わけが分からないまま、過去のナオトに「タイムリープしたこと」と「ヒナとナオトが12年後に死亡すること」を打ち明けます。
それがナオトが生存してタケミチを助ける未来につながりました。
なぜナオトがトリガーになったのか。本人はこう考察しています。
「恐らく君に助けられたボクは君の能力の一部なのかもしれません」
そうなると、8・3抗争で生き残ったドラケンなど、死亡から生存へ未来が変わったメンバーも全員が能力の一部なのか、という疑問は残ります。ナオトがヒナを救うというタケミチと同じ目標を持っていることが、大きな要因なのでしょう。
第32話|公園でナオトが疑われた場面
黒幕説が浮上したのは第32話からです。
この回、タケミチはナオトの引き合わせで、現代のヒナと再会します。そのあとナオトの運転で公園に寄りました。
タケミチがトイレに行った際、半間修二と遭遇します。そこで半間がこう言いました。
「あれ?車乗ってねーじゃん。まとめてやっちまおうと思ったのになぁ」
まるで2人が公園にいることを知っていたような口ぶりです。公園に来たのはヒナの提案でしたが、2人がそこにいることも、そもそもこの日に再会したことも、ナオトしか知らないはずでした。
しかもこのときナオトは姿を消しており、車から降りていたはずのヒナが、なぜか運転席に座っています。ナオトが半間か、半間に通じる誰かに情報を渡し、2人を車へ誘導したのではないか。そう疑われたわけです。
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この場面が上手いのは、ナオトが何もしていないのに怪しく見えるところです。
姿を消したのも、ヒナが運転席にいたのも、説明されません。
読者が勝手に線を引いてしまう配置になっている。
半間の1言だけで疑いを作って、説明を最後までしない。
ここは作者が意図してやっていると思っています。
第133話|ナオトはタケミチの前で死亡する
黒幕説のあったナオトですが、第133話で死亡します。
8回目のタイムリープ後、稀咲の銃弾がタケミチを襲い、それを庇ってナオトが被弾しました。その後タケミチも鶴蝶の銃弾を受け、2人とも瀕死になります。
2人が狙われた理由は、黒川イザナいわく「俺のマイキーを殺した」こと。この世界線のマイキーはフィリピンで死亡しており、それを恨んだイザナが2人の殺害をもくろんでいました。
ナオトは「君は僕の誇りです」と言い、タケミチに最後の握手を求めます。
「最後の」というのは、トリガーであるナオトが死ねばタイムリープの終点が消えるという意味でした。互いの息があるうちに跳び、失敗したら二度と現代に戻れない。タケミチはそういう覚悟の戦いへ向かうことになります。
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黒幕説がいちばん強かった人物が、庇って死ぬという形で答えを出します。
しかも死に際の1言が「君は僕の誇りです」でした。
疑いを晴らす台詞ではなく、タケミチを褒める台詞で退場する。
ここでナオトの黒幕説は、理屈ではなく読後感で終わったのだと思っています。
最初の世界線で、なぜヒナと2人だけが死んだのか
第133話の死には「マイキーの死」という理由がありました。そこで改めて気になるのが、第1話、最初の世界線でのナオトの死です。
ニュースによれば、ナオトはヒナと同時に死亡しています。その死は事故だったのか、故意だったのか。
タケミチがいくら過去を変えてもヒナが殺されてしまうのは、稀咲がヒナに執着していたからでした。ナオトはそこに巻き込まれただけの可能性が高いでしょう。
ただし、ちょうどヒナと一緒にいたときであること、そして数名いる犠牲者のうちこの2人だけが死んでいることは引っかかります。
なぜナオトだけ前の世界線の記憶が残るのか
ナオトについて、いちばん気になるのがここです。
普通ならタイムリーパーであるタケミチしか前の世界を覚えていないはずなのに、ナオトも「この世界」「前の世界」とはっきり区別して認識しています。
これも黒幕説の根拠の1つになっていますが、理由はおそらくナオト自身が言ったとおり、ナオトもタケミチの能力の一部だからでしょう。つまりタケミチと一心同体で、黒幕ではありません。
その仕組みは「君が現代に帰ってきた瞬間、ボクの世界も一瞬にして変わった」という感じだそうです。おかげで、未来が変わってもタケミチはナオトに会うことができます。
第197話|タイムリープができなくなる
第133話で死亡したナオトですが、タケミチが関東事変で稀咲を死なせた影響で生存する未来に変わりました。タケミチも無事に現代へ戻り、パーちんの結婚式で2人は再会します。
ところが第197話で、握手をしてもタイムリープができなくなりました。
理由をナオトはこう考察します。「もうトリガーとしての役目を終えた」。マイキーのために過去へ戻りたいタケミチに対し、ナオト自身はこの未来をもう変えたいと思っていませんでした。過去を変えたいと強く思っていないとトリガーとして機能しないのではないか、と。
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タイムリープの条件が「握手」ではなく2人の願いがそろうことだった、という話です。
ナオトが満足した瞬間に、能力が止まる。
そしてタケミチは次のトリガーを、助けたい相手であるマイキー本人に見つけます。
黒幕説の答えはここにもあると思っています。
ナオトは仕組みの支配者ではなく、仕組みの半分でした。
まとめ|疑われた4つと、その答え
ナオトは黒幕ではありません。疑われた根拠は4つありますが、どれも説明がつきます。タケミチと協力関係にあり、ヒナを殺すのではなく守るために動き、実際にヒナが助かる未来へたどり着いています。そして第133話では、稀咲の銃弾からタケミチを庇って死にました。
- ナオトは黒幕ではない
- 黒幕説は第32話の公園の場面から浮上した
- 前の世界線の記憶が残るのは、タケミチの能力の一部だから
- 第133話で稀咲の銃弾からタケミチを庇って死亡
- 関東事変で稀咲が死んだことにより、生存する未来へ変わった
- 第197話でトリガーとしての役目を終える
僕はこう読む
それでも黒幕説が完全には消えないのは、ナオトの能力に説明が無いまま終わるからです。
なぜナオトだけが前の世界を覚えているのか。
なぜヒナと2人だけが死んだのか。
作者は答えを用意せず、読者が疑ったまま進ませるほうを選びました。
その気持ち悪さごと、この作品の味だと思っています。
ナオトを最後まで疑われ続けた味方と読むか、説明されない力を持ったまま退場した人と読むかで、最終回の後味が変わってきます。
——あなたはナオトを、タケミチをいちばん支えた味方だと思いますか。それとも、最後まで正体が説明されなかった人物だと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
ナオトは第133話で一度死に、そのあと生存する未来へ変わります。ここが混ざりやすいところです。
Q. ナオトは黒幕なのですか。
A. 違います。タケミチと協力してヒナを救う側にしか動いておらず、第133話では稀咲の銃弾からタケミチを庇って死亡しています。
Q. ナオトはなぜ黒幕だと疑われたのですか。
A. 第32話で、半間がタケミチとヒナの居場所を知っているような発言をしたためです。その情報はナオトしか知らないはずでした。
Q. ナオトは死亡するのですか。
A. 第133話でいったん死亡しますが、タケミチが関東事変で稀咲を死なせた影響により、生存する未来へ変わりました。
Q. なぜナオトだけ前の世界線の記憶があるのですか。
A. ナオト本人の考察では「ボクは君の能力の一部なのかもしれません」とのことです。タケミチが現代に戻った瞬間、ナオトの世界も一瞬で切り替わるそうです。
Q. タイムリープができなくなったのはなぜですか。
A. 第197話で、ナオトが「もうトリガーとしての役目を終えた」と考察しています。ナオト自身がこの未来をもう変えたいと思っていないためでした。
ナオトの次は、2人目の真一郎、マイキーの死、物語の謎の考察へ。
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最終更新:2026年9月22日


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