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函谷関の戦いは何巻なのか?
結論から言うと、函谷関の戦いは原作26巻から30巻で描かれます。張唐が毒に倒れながら韓の総大将・成恢を討つのが28巻、王翦が裏手を救って関を守り切るのが30巻です。
函谷関は、秦の東の玄関にあたる関所です。秦を除く国々が手を結んだ合従軍が押し寄せ、秦は名だたる将をすべてここに集めました。この記事では、函谷関の戦いを巻ごとの流れで追い、秦と合従軍の配置、張唐と桓騎が成恢を討った場面、函谷関が陥落したのかどうか、アニメと映画、史実との違いまで見ていきます。
この記事でわかること
- 函谷関の戦いは何巻から何巻か、巻ごとに何が起きたか
- 秦の将と合従軍の総大将の配置
- 張唐が毒に倒れながら成恢を討った15日目
- 函谷関は陥落したのか、どう守り切ったのか
- アニメは何期何話、映画は何作目か
- 史実の函谷関の戦いとの違い
- 函谷関が「老将の戦い」として描かれた理由(カイの読み)
函谷関の戦いは26巻から30巻|巻ごとの流れ
合従軍編そのものは24巻から始まり、蕞の決戦で終わります。そのうち、函谷関とその周りの戦場が中心になるのが26巻から30巻です。
| 巻 | 起きたこと |
|---|---|
| 26巻 | 開戦。函谷関の右で桓騎が魏の呉鳳明と当たり、楚の戦線では騰が臨武君を討つ |
| 27巻 | 信が趙の万極を討つ。媧燐の象の部隊が現れ、山では王翦が燕のオルドと向き合う |
| 28巻 | 15日目の総攻撃。毒に侵された張唐が、桓騎と敵中を抜けて韓の成恢を討ち、力尽きる |
| 29巻 | 楚の戦線で、蒙武が汗明を討つ(314話) |
| 30巻 | 媧燐の別働隊が函谷関の裏手に回るが、王翦が駆けつけて防ぐ。函谷関は守り切られる |
函谷関が落ちなかったあとも、戦いは終わりません。李牧は別の道から咸陽を狙って動いており、物語は31巻からの蕞の決戦へ移っていきます。
僕はこう読む
表にすると、函谷関の山場は28巻と30巻の二つに分かれています。
28巻は張唐という老将が命を使い切る話、30巻は王翦という得体の知れない将が間に合う話です。
秦の古い世代が一人消え、次の世代の読めない将が関を救う。
函谷関は、秦の将の顔ぶれが入れ替わっていく境目として描かれていると思っています。
秦と合従軍の配置|誰が誰と戦ったのか
函谷関の戦いは、関の上だけで起きたわけではありません。関を中心に、いくつもの戦場が横に並んでいました。
| 戦場 | 秦 | 合従軍 |
|---|---|---|
| 函谷関 | 中央に蒙驁、左に張唐、右に桓騎 | 魏の呉鳳明、韓の成恢 |
| 楚の戦線 | 騰、蒙武 | 汗明、臨武君、媧燐 |
| 趙の戦線 | 麃公、飛信隊の信 | 慶舎、万極(総大将は李牧) |
| 燕の戦線(山) | 王翦 | オルド |
合従軍を動かしたのは趙の李牧と楚の春申君で、各国の軍にそれぞれ総大将がいます。関そのものを落とす役目を負ったのは、攻城兵器の魏と、毒の韓でした。魏の呉鳳明は、函谷関の壁の高さに合わせて伸びる井闌車を用意し、関に初めて橋を架けています。
張唐と桓騎は、もともと犬猿の仲でした。生真面目な老将の張唐と、野盗あがりの桓騎。仲の悪い二人を関の両端に置いた配置が、15日目に意味を持ってきます。
僕はこう読む
関の上に並んだ三人は、蒙驁と張唐という老将二人に、若い野盗あがりの桓騎が一人です。
国への思いが重い二人と、国をなんとも思っていない一人。
昌平君は、退かない者と思いつく者を同じ壁の上に置いたように見えます。
どちらか片方だけなら、函谷関は15日ももたなかったと思っています。
15日目|張唐が毒に倒れながら成恢を討った
韓の総大将・成恢は、毒の研究に人生を捧げた将です。開戦7日目に韓軍が動くと、毒を塗った矢と、煙で毒を広げる「丹丸」を張唐の持ち場へ放ちました。
15日目、その毒が効いてきます。張唐の参謀たちが次々に倒れ、張唐自身も血を吐きました。指揮が崩れたところへ、魏の呉鳳明が総攻撃をかけます。函谷関の左が抜かれかねない、合従軍編でも最も危ない瞬間でした。
そこへ来たのが桓騎です。持ってきた策は、魏の甲冑に着替えて地上へ降り、合従軍の中を通って成恢の首を取るというものでした。関の上ばかり見ている魏軍と韓軍の目を逆手に取った、桓騎らしい手です。毒に侵された張唐も、この策に乗りました。
韓軍の本陣に近づくと怪しまれ、そこからは力押しになります。張唐は毒矢までも受けながら本陣にたどり着き、背を向けて逃げる成恢に「大将が背を見せて逃げるなぁぁ!」と叫んで斬り捨てました。そして力尽きる間際、張唐は桓騎に「秦を・・・頼むぞ・・・」と言葉を残しています。
僕はこう読む
張唐は、嫌っていた桓騎の策に命を預けました。
策を考えたのは桓騎ですが、敵中でいちばん目立つ役を引き受けたのは張唐です。
正しさにこだわる老将が、最後は正しくない策の先頭に立った。
その矛盾を自分で飲み込めたから、張唐は桓騎に国を託せたのだと思っています。
函谷関は陥落したのか|王翦が裏手を救った30巻
「函谷関 陥落」と調べる人もいますが、函谷関は陥落していません。ただし、落ちる寸前まで追い込まれた場面はありました。
仕掛けたのは楚の媧燐です。象の部隊や正面の攻撃はすべて目くらましで、本当の狙いは、精鋭を山越えさせて函谷関の裏手に回すことでした。関の上の秦軍は正面の敵で手一杯で、裏は空いています。
そこへ現れたのが、燕のオルドと山で向き合っていた王翦です。オルドは攻めてこないと読み、函谷関の裏こそ危ないと見抜いて、兵を連れて駆けつけました。媧燐の別働隊は王翦に阻まれ、函谷関は最後まで守られます。
関を抜けなかった合従軍は、函谷関から引き上げます。ところが李牧だけは別の道を進んでいて、咸陽の手前の蕞へ向かいました。函谷関で勝っても、秦の危機はまだ終わっていなかったのです。
僕はこう読む
函谷関を救ったのは、関の上にいなかった二人です。
地上へ降りた桓騎と、山から降りてきた王翦。
守りの戦いなのに、勝ちを決めたのは持ち場を離れた将ばかりでした。
関の上で踏ん張った蒙驁と張唐の粘りがあって、はじめて外の二人が動けた。その順番が、この戦いのいちばん面白いところだと思っています。
アニメは第3シリーズ、映画は第5作『魂の決戦』
アニメで函谷関の戦いが描かれるのは、第3シリーズです。張唐と桓騎が魏兵になりすまして成恢の本陣を目指す回は、第3シリーズ第11話「武将の矜持」です。
実写映画では、2026年7月17日公開の第5作『キングダム 魂の決戦』が合従軍編を描きます。張唐を橋本さとしさん、桓騎を坂口憲二さん、成恢を渋谷謙人さん、王翦を谷田歩さん、蒙驁を坂東彌十郎さんが演じています。
史実の函谷関の戦いとの違い
函谷関の戦いは、紀元前241年に実際にあった戦いがもとになっています。史実では、楚の考烈王が名目上の盟主となり、楚・趙・魏・韓・燕の五か国が秦を攻めました。
作中との大きな違いは、合従軍を率いた人物です。記録で軍を動かしたのは趙の龐煖で、李牧がこの戦いで活躍した記録は残っていません。張唐・桓騎・王翦がこの戦いで何をしたかも、史書には書かれていません。
函谷関は、いまの中国・河南省にある関所で、「車は並んで通れず、馬は横に並べない」と言われるほど狭い谷道に置かれていました。数で勝る大軍ほど力を出しにくい地形が、秦の守りを助けたと考えられています。
まとめ
函谷関の戦いは原作26巻から30巻です。28巻で張唐が成恢を討って力尽き、30巻で王翦が裏手を救って関を守り切りました。
押さえておきたい点を並べます。
- 函谷関は中央に蒙驁、左に張唐、右に桓騎
- 関を攻めたのは魏の呉鳳明と、毒を使う韓の成恢
- 15日目、毒に侵された張唐が桓騎と敵中を抜け、成恢を討った
- 媧燐の別働隊を王翦が防ぎ、函谷関は陥落しなかった
- アニメは第3シリーズ、映画は第5作『魂の決戦』
僕はこう読む
函谷関で命を落とした秦の将は、張唐でした。
そして「秦を頼む」と言われたのは、国に思い入れの無い桓騎です。
国を守った戦いの最後に、国を一番信じていない男へ国が渡された。
桓騎のその後を知ってから読み返すと、この託し方がずっと重く感じられます。
張唐が桓騎に託したことを、正しい判断と見るか、託す相手を誤ったと見るかで、桓騎の最期の読み方まで変わってきます。
——あなたは、函谷関を救った一番の立役者は張唐だと思いますか。それとも王翦だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
函谷関の戦いの巻数と、張唐・成恢・王翦の場面について短く答えます。
Q. 函谷関の戦いは何巻ですか?
A. 原作26巻から30巻です。合従軍編全体は24巻から始まり、31巻からは蕞の決戦に移ります。
Q. 函谷関は陥落しましたか?
A. 陥落していません。媧燐の別働隊が裏手に回りましたが、30巻で王翦が駆けつけて防ぎました。
Q. 張唐が死ぬのは何巻ですか?
A. 28巻です。15日目に毒で倒れながら、桓騎と敵中を抜けて成恢を討ち、力尽きました。
Q. 函谷関で合従軍の総大将は誰ですか?
A. 合従軍を仕掛けたのは趙の李牧と楚の春申君です。関を攻めたのは魏の呉鳳明と韓の成恢でした。
Q. 函谷関の戦いはアニメの何話ですか?
A. 第3シリーズで描かれます。張唐と桓騎が成恢を狙う回は第11話「武将の矜持」です。
Q. 函谷関の戦いは史実ですか?
A. 紀元前241年に実際にあった戦いがもとです。ただし史実で合従軍を率いたのは龐煖で、李牧の活躍は記録にありません。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月26日


桓騎が魏軍に紛れて張唐が敵将を討ち、その後どうやって函谷関に戻ったのでしょうか?アニメを観るも気がついたら戻っています。
戻る方が大変だと思うのですが。