本ページはプロモーションが含まれています
キングダムの汗明とは何者か
結論から言うと、汗明は合従軍で楚軍15万を率いた総大将で、異名は「楚の巨人」です。29巻314話で、秦の蒙武との一騎打ちに敗れて死亡しました。
初陣から負けたことがないと豪語し、太鼓と兵の大合唱に迎えられて戦場に現れる大将軍です。登場した場面は多くありませんが、合従軍編でいちばん大きな戦場の主役でした。この記事では、汗明がどんな将だったのか、蒙武との一騎打ちがどう決着したのかを、汗明の側から順に見ていきます。
この記事でわかること
- 汗明のプロフィールと、何巻何話で死亡したか
- 「誰が至強か」の名乗りと、汗明の名言
- 蒙武との一騎打ちの流れと決着
- アニメの声優と、実写映画で演じた俳優
- 史実の汗明が武将ではなかった理由(カイの読み)
汗明のプロフィール
まずは、汗明について聞かれることの多い点を表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 立場 | 楚の大将軍。合従軍では楚軍15万の総大将 |
| 異名 | 楚の巨人 |
| 初登場 | 25巻268話「一堂に会す」 |
| 豪語した戦歴 | 初陣から無敗。若いころ、秦の六大将軍・王齕を退けた |
| 最期 | 29巻314話「”至強”決す」で蒙武に頭を砕かれて死亡 |
| アニメの声優 | 田中美央さん(第3シリーズ) |
| 実写の俳優 | 勝矢さん(映画『キングダム 魂の決戦』) |
| 史実 | 戦国策に出てくる遊説家。戦場に立った記録は無い |
僕はこう読む
表にすると、汗明は初登場から死亡までわずか5巻ほどの将です。
それでも読者の記憶に残っているのは、強さを自分の口と兵の声で先に言い切ってしまう人だからです。
名乗りが大きいほど、崩れたときの音も大きくなる。
作者は蒙武の強さを見せるために、いちばん大きく鳴る相手を用意したのだと思っています。
汗明の登場と「誰が至強か」の名乗り
汗明が最初に姿を見せるのは、25巻268話で合従軍の将が一堂に会する場面です。燕の総大将オルドが自分よりでかい男を久々に見たと驚くほどの体で、用意された椅子が重さに耐えられずに壊れます。
開戦の号令を任されたのも汗明でした。楚は合従軍でいちばん大きな国で、李牧は楚の体面を立てて口火を楚軍に譲ります。25巻271話「開戦の口火」で、汗明は楚軍こそ合従軍の盟主だと全軍に告げ、自分が絶大な信頼を置く「第一の猛将」として臨武君を送り出しました。その臨武君は、初日のうちに騰に討たれています。
ドドンドドンドンの名乗り
汗明がいちばん知られているのは、戦場に現れるときの演出です。29巻310話「至強」で、蒙武が汗明の本陣へたどり着くと、楚兵たちが太鼓を打ち鳴らして叫び始めます。本人が名乗る前に、兵たちに強さを歌わせるところが、汗明という将の格の見せ方だと思います。
「誰が至強か!? 誰が至強か!?」と叫び、汗明の息で巨石が砕け、一振りで山が沈む天下最強の漢は誰かと続けます。その声の中から、汗明が現れます。読者のあいだで「汗明音頭」「ドドンドドンドン」と呼ばれているのが、この名乗りです。
そして汗明は蒙武に向かって、自分にも中華最強の自負があると言い、どちらが本物の漢かを決めねばなるまい、と一騎打ちを受けて立ちました。
蒙武との一騎打ちはどうなったのか
一騎打ちは、合従軍が函谷関に総攻撃をかけた15日目に起きました。蒙武は軍総司令・昌平君から授かった斜陣がけで楚軍の陣を崩し、29巻309話「汗明への道」で汗明の本陣まで道をこじ開けます。
王齕を退けたという戦歴
打ち合いの序盤は、汗明が蒙武を押していました。311話「明かされる戦歴」で、汗明は若いころ、楚に攻め込んできた秦の六大将軍・王齕を退けたと語ります。秦の兵たちは、自国の六将が負けていたという話を初めて聞かされて青ざめました。
同じ話の中で、汗明は蒙武にこう言い放ちます。己が無双だと悟った者が戦場で何を思うか、答えはただ一つ、つまらぬ、だと言うのです。自分を強いと思い込んでいる者を正面から叩き潰すことが、超越者としての責務だと考えていたのです。
僕はこう読む
「つまらぬ」は、強さを誇る言葉のようでいて、負けたことが無い人の退屈を言っています。
汗明にとって戦は、答えの決まった確認作業でした。
だから蒙武が全力で立ち上がってきたとき、汗明は初めて答えの分からない戦に立たされた。
あの台詞は、汗明が自分の最期を知らずに予告した一言だったと読んでいます。
昌平君が蒙武に託した言葉
汗明の強さは、秦の側も分かっていました。一騎打ちの最中、蒙武の頭に浮かぶのは出陣前の昌平君の言葉です。昌平君は汗明のほうが蒙武より強いと言い切ったうえで、それを打ち破るのが蒙武という漢だと信じている、と送り出していました。蒙武はここから力を引き出し、互いの腕を砕き合うところまで持ち込みます。
蒙恬を斬った一瞬で決着した
流れを変えたのは、楚の第二将・媧燐でした。汗明が討たれたときの損失を嫌った媧燐は、弟の媧偃を刺客として一騎打ちへ差し向けます。それに気づいた蒙恬が父を守ろうと割って入り、体勢を崩して2人の間に入ってしまいました。味方の総大将の一騎打ちに刺客を送るあたりに、楚軍が一枚岩ではなかったことがよく出ています。
汗明は至強を決める舞台を汚すなと怒り、蒙恬を斬りつけます。息子を斬られた蒙武の一撃が汗明を捉え、29巻314話「”至強”決す」で、汗明は武器ごと頭を砕かれて死亡しました。
汗明の死が合従軍に残したもの
汗明を討ったあとも蒙武は止まらず、そのまま汗明軍の中央軍を壊滅させました。合従軍でいちばん大きな戦場は、ここで秦の勝ちが決まります。咸陽の本陣では、対立していた昌文君と昌平君が握手を交わすほどの知らせでした。
一方で、同じ楚軍の媧燐は汗明の死を笑い飛ばし、ひそかに函谷関の裏へ精鋭を回していました。汗明の死は楚軍の終わりではなく、媧燐の策の目くらましとして使われたわけです。
汗明の名前は、ずっとあとの什虎城の戦いでも出てきます。654話で、楚と戦ってきた什虎の側が、汗明たちを返り討ちにしてきたと語る場面です。「初陣から無敗」という汗明の看板は、敵の口から崩されました。
アニメの声優と実写の俳優は誰か
アニメで汗明を演じたのは田中美央さんです。第3シリーズの出演が2020年1月に発表され、田中さんは収録でモニターが震えるくらいの大声でと指示されたと明かしています。第3シリーズの第13話「至強」で蒙武が汗明に挑み、第14話「最強の漢」で一騎打ちから決着までが描かれました。
実写では、2026年7月17日公開の映画『キングダム 魂の決戦』で、勝矢さんが汗明を演じています。シリーズ5作目のこの映画が描くのは合従軍編で、公式サイトは汗明を「規格外の怪力で戦場を蹂躙する楚国大将軍」と紹介しています。ちなみに声優の田中美央さんも、実写シリーズでは騰軍の渕を演じています。
史実の汗明は武将ではなかった
キングダムの汗明にはモデルがいます。ただし史実の汗明は、戦場に立った記録の無い遊説家です。出てくるのは『戦国策』の楚策で、楚の宰相・春申君に自分を売り込んだ人物として書かれています。
戦国策によると、汗明は3か月待ってようやく春申君に会えました。春申君がもうあなたのことは分かったと帰そうとすると、汗明は聖王の堯でさえ舜を理解するのに3年かかったのに、一度の会見で分かったと言うのはおかしい、と切り返します。春申君は納得し、5日に1度会うことにしました。
汗明はさらに、名馬が塩を運ぶ車を引かされていた話を持ち出し、自分を取り立ててほしいと頼みます。これが、優れた人が用いられない嘆きを言う「塩車の憾み」「驥、塩車に服す」の由来です。その後の汗明の消息は、戦国策には書かれていません。
僕はこう読む
史実の汗明は、口で自分の値打ちを売り込んだ人でした。
作中の汗明も、太鼓と名乗りで自分の強さを先に言葉にする将として描かれています。
弁の人を巨人に変えたように見えて、実は「自分を大きく言う人」という芯は同じです。
作者は史実の汗明の性格だけを残して、中身を剣に入れ替えたのだと思っています。
まとめ
汗明は、合従軍で楚軍15万を率いた総大将です。「楚の巨人」を名乗り、29巻314話で蒙武に討たれました。
押さえておきたい点を並べておきます。
- 楚の大将軍で、合従軍では楚軍15万の総大将
- 初登場は25巻268話、開戦の号令は25巻271話
- 29巻310話から蒙武と一騎打ちになり、314話で頭を砕かれて死亡
- 決着のきっかけは、割って入った蒙恬を斬ったこと
- 声優は田中美央さん、実写映画では勝矢さん
- 史実の汗明は戦国策に出てくる遊説家
僕はこう読む
汗明は、負けるために置かれた将ではなかったと思っています。
昌平君にまで蒙武より強いと言わせた相手だから、蒙武の勝ちに重さが出ました。
そして勝負を決めたのは力の差ではなく、蒙恬を「下郎」と斬った一瞬です。
一騎打ちを誰よりも大事にしていた汗明が、その一騎打ちへの執着で負けた。
あの最期は、汗明らしさがそのまま命取りになった場面に見えます。
汗明の強さは本物だったのか、それとも名乗りの大きさが実力を上回っていたのか。什虎の側の言い方を知ってから読み返すと、310話の太鼓の音が少し違って聞こえてきます。
——あなたは汗明を、蒙武より本当に強かった将だと思いますか。それとも名乗りだけが大きかった将だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
汗明は、何話で死ぬのかと、誰が演じているのかを聞かれることが多い人物です。要点だけ整理しておきます。
Q. 汗明は何巻何話で死亡しますか。
A. 29巻314話「”至強”決す」です。蒙武との一騎打ちに敗れ、武器ごと頭を砕かれました。
Q. 汗明を倒したのは誰ですか。
A. 秦の大将軍・蒙武です。汗明が一騎打ちに割って入った蒙恬を斬った直後、蒙武の一撃が決まりました。
Q. アニメでは何話ですか。
A. 第3シリーズの第13話「至強」で蒙武が汗明に挑み、第14話「最強の漢」で一騎打ちの決着が描かれます。
Q. 汗明の声優は誰ですか。
A. 田中美央さんです。実写映画シリーズでは、騰軍の渕も演じています。
Q. 実写映画で汗明を演じたのは誰ですか。
A. 勝矢さんです。2026年7月17日公開の『キングダム 魂の決戦』に出演しています。
Q. 汗明は実在した人物ですか。
A. 実在します。ただし戦国策に出てくる汗明は春申君に自分を売り込んだ遊説家で、戦場に立った記録はありません。
同盟の脆さが出ます。項翼のその後、抜けた斉、臨武君の最期へ。
楚軍の生き残り項翼(こうよく)は死亡したのか?生きて1万5千の将軍に、仇の騰とは引き分け!楚の若い将がどこまで行ったかの話です。騰と引き分けて将軍に出世しました
抜けた同盟国蔡沢(さいたく)とは何者か?合従軍の裏切り者・斉を抜けさせ、45巻489話で死去!開戦前に合従軍から抜けたのは斉でした
臨武君の最期臨武君(りんぶくん)とは何者か?角のような髪型の楚の将で、26巻で騰に討たれた!楚の将・臨武君は26巻で騰に討たれたのでしょうか?
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月24日


コメントを残す