唯我成幸は一ノ瀬学園の高校三年生。
一ノ瀬学園では特に優秀な生徒に限って大学進学にかかる全部の費用を学園が負担する特別VIP推薦制度があり、成幸はその制度を獲得しようと勉強していましたが、理系科目では緒方理珠、文系科目では古橋文乃に後れを取っていました。
成幸は学園長から面談の際に条件付きで推薦を許可されます。
その条件は理珠と文乃の2人の教育係について、2人が志望する大学に合格させるということでした。
二人はどちらも苦手な分野に将来の夢を抱いているため、志望科目の成績が壊滅的だったのです。
さらに成幸はスポーツ特待生ですが、勉強全般が苦手な武元うるかの勉強も見ることになります。
決して勉強が得意ではなかったけれども、ひたすら努力で自分の成績を伸ばしてきた成幸が彼女たち3人の成績を伸ばし、進路を尊重しようと努力してきました。
前任の教育係の桐須先生は、自分の経験からムリだと思う夢など諦めて、天賦の才能を生かした方向に進んだ方がいいと、成幸の考え方とは異なった意見を持ち、批判的な態度を取っていました。
しかし成幸が彼女たちに一生懸命工夫して指導し、成績もだんだん上昇していく姿を見て徐々に態度も軟化させ、最後には初もうでのお守りを買い占めてしまうほど応援してくれるようになりました。
そしてセンター試験に臨むことになります。
センター試験会場に姿を現さない成幸をうるかが探しに奔走します。
そんな時成幸が助けた犬がうるかの所に・・・。
そのおかげで成幸を発見することができました。
センター試験の開始時間が迫りみんなが心配する中、桐須先生の車で何とか間に合いました。
センター試験の自己採点も全員よかったようで、桐須先生と理珠、文乃の仲もようやく
雪解けしました。
あとは2月末にある2次試験に向けて全力で頑張るしかありません。
Contents
『ぼくたちは勉強ができない』132話!のネタバレ
それでは『ぼくたちは勉強ができない』132話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
うるかが散歩をしていた犬、成幸を発見!
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
朝日きらめく早朝、うるかは犬の散歩をしていました。
元気に走っている犬は、センター試験の日に成幸が怪我をしてしまう原因になった犬です。
何かの匂いを察知して突然走り出す犬に、うるかが後を追っていくと成幸がベンチに座って勉強をしている成幸がいました。
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
犬は成幸を見つけ大喜びで頬をなめまわします。
うるかは朝早くから外に出ている成幸の足を心配しますが、成幸は身体がなまっているので少しは動かなくてはいけないと外に出たようです。
犬に飼い主さんはどこにいるのだろう?と話しかける成幸。
うるかにも一時的とはいえ、預かってもらっているお礼を言います。
するとうるかは犬は好きだけれど、「早く飼い主さん見つけないと…あたしも留学しちゃうしね」と少し寂しそうにつぶやきました。
二人は犬の散歩を続け、成幸が出す英単語の意味をうるかはスラスラ答えていき少し自慢気です。
成幸はうるかの勉強の成果を喜びつつ、うるかの「あたしも留学しちゃうしね」という言葉を反芻していました。
散歩をしていた犬がリードを外してボートに!?
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
2人と犬一匹は橋の上を散歩しながら英語の面接のことなど熱心に話していると、橋の下をレガッタというボートが通り、そのボートの先端にはなぜか犬が乗っています。
2人がリードを確認すると犬はそこにはいません。
何らかの方法でリードを外してボートに乗ってしまったのです。
二人は貸し切りボートを見つけて慌てて後を追います。
しかしボートは競技用なので、どんどん離されて行きます。
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
ハプニングもありましたが、二人で力を合わせて漕いでいくと何とか追いつきます。
うるかの流暢な英語に成幸は…!?
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
ボートを漕いでいたのは以前会ったことのある外国のお兄さんたちでした。
2人を可愛らしいカップルと勘違いして、邪魔をしてはいけないと気を遣ってまたスピードを上げるおにいさんたちは。
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
末永くお幸せにと言って去っていきました。
成幸はネイティブの早口の英語が聞き取れませんでしたが、うるかは聞き取れていたようで「恋人」という言葉に反応し照れて超スピードで漕ぎだし、外国人を抜いてしまいます。
ボートを降りて犬のことを尋ねてみますが、外国の人は犬を見てもいなかったようです。
しかしうるかが流暢な英語で犬の特徴などを必死に訴えます。
飼い主の女の子を見つけてボートに飛び移った犬!
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
すると外国の人がうるかの英語を流暢だと褒め、「あそこにいる女泣かせは君の友人かい」と尋ねます。
そこにはたくさんの犬さがしていますのポスターが散乱し、もうどこにも行っちゃいやだと泣いている飼い主の女の子と犬の姿がありました。
周りで、犬が走ってボートに飛び移っているのが目撃されていました。
松葉杖をつきながら成幸は、犬がボートに飛び乗ったのは、飼い主に戻るためだったのかと納得します。
うるかの成長に寂しい成幸…?
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
最後まで人騒がせだという成幸に、うるかはまーまーとなだめるのでした。
そしてうるかは、成幸のコートをぎゅっと掴み「もっかい乗んない?」と誘います。
ボートに乗りながらうるかは成幸に、英語が結構話せていたかと笑顔で尋ねました。
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
成幸はよく頑張ったとうるかを褒めます。
そして今までのことを思い出しながらうるかが日々夢に向かって成長していることを感じていしました。
一件落着したけれど、犬がいなくなってしまうことに寂しさを覚えるうるか。
成幸も寂しいなと呟きますが、それは2つの意味で口にした言葉でした。
『ぼくたちは勉強ができない』ネタバレ132-133話のまとめ
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ぼくたちは勉強ができない 筒井大志「ぼく勉」132話より引用
うるかは成幸がセンター試験の時に怪我をする原因になった犬と散歩をしていると、犬がベンチで勉強中の成幸を見つけました。
まだ怪我が治っていませんでしたが、運動しないのもダメだと外出したのです。
散歩をしながら、成幸とうるかは英単語の勉強をします。
うるかは成幸の出す問題に次々正解していき、成幸もこのままいけば本番も…と安心しますが、合格するということは、うるかが留学してしまうという事です。
そんなことを考えてぼんやりしていた成幸をうるかが心配します。
二人が話していた橋の下をボートが通過していきます。
そのボートを見ると何故か一緒に散歩していた犬が乗っているではありませんか。
二人は慌ててボートを追いますが、相手は選手のようでなかなか追いつきません。
ハプニングで体が密着してしまい、雑念を振り払うようにボートを漕ぐといつも間にか追いついていました。
するとそこに乗っていたのは、以前会ったことのある外国の人。
成幸はネイティヴの早口だったので聞き取ることができませんでしたが、うるかは真っ赤になって黙り込み、突然猛スピードでボートを漕ぎだしました。
すぐにボートに追いつき、うるかは流暢な英語で犬について尋ねます。
すると一人のお兄さんが犬に気づきます。
犬は飼い主を見つけてボートり飛び移ったようでした。
うるかの提案で再度ボートに乗る二人。
うるかは成幸に英語を結構話していたでしょうと尋ねます。
成幸もうるかの英語が流暢だったと褒めます。
喜ぶうるかでしたが、一件落着したことに少し寂しそうです。
成幸も「寂しいな」とつぶやきましたがその言葉には2つの意味があったのです。
センター試験の結果もよくなんとなく成幸にも余裕が感じられます。
成幸の中にうるかの成長と頑張りを喜ぶ気持ちと、合格したら側にいなくなってしまうという寂しい気持ちがあるのでしょう。
もちろんうるかにもあるのだと思います。
残すは2次試験のみになってきました。
ずっと頑張ってきたみんなが笑顔で卒業できますように。
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