反目しあうグスタフとジェリコですが、実は二人ともずっと同じ思いを持ち続けていました。
大好きだからこそ兄のようになりたいと思った妹と、妹が大事だからこそ聖騎士などになって欲しくなかった兄。
その言葉を互いに口に出せないまま、関係がこじれてしまったような二人ですが、グスタフを中心に、詳しくその動向を見てみましょう!
目次
【七つの大罪】代々聖騎士家系で期待の星
リオネス王国において、聖騎士として代々仕えてきた名門のひとつの生まれのグスタフとジェリコ兄妹。
中でもグスタフは家督を継ぐ者として、自身もそれを誇りに思いながら、厳しい聖騎士見習の修行を続けてきました。
いわゆる“生粋のサラブレット”です。
そんな彼が妹ジェリコが頑として聖騎士になりたがった末に彼が折れた際には、『俺と父上に恥をかかすな』と口にします。
ちょっと見、まるで家柄大事で妹のことを考えていないようにも感じられます。
でも、決してそんなことはなく、一族の期待の星にされすぎて、自分の心を上手く表現できない人間になってしまったように見えるのです。
【七つの大罪】グスタフが発現した魔力とは?
グスタフが扱える魔力はいくつかありますが、全て“氷”にまつわるものでした。
聖騎士見習の修行中に、すぐにあらわれたのが、「氷牙~アイスファング~」。
これは“氷を自在に操る”魔力です。
この力によって、ますます鍛錬にいそしむことで、ジェリコからは遠ざかっていく彼でした……。
【七つの大罪】兄に憧れジェリコも聖騎士の道へ
第14話「本を読むひと」放送まであと1時間30分ほどとなりました!皆様お忘れなく!先行して場面カットをご紹介。ジェリコです!(南)#七つの大罪 #七つの大罪見たよ pic.twitter.com/4lIg0PysOY
— TVアニメ『七つの大罪 黙示録の四騎士』毎週日曜ごご4時30分放送中 (@7_taizai) January 18, 2015
子供のころからグスタフの後を追うような、お兄ちゃん大好きっ子のジェリコと、そんな妹を可愛く思っていた二人ですが、いつのころからかすれ違うようになります……。
女の身で、魔力もない妹・ジェリコには家でおとなしくしていろと言う兄グスタフに対して、彼と一緒にいたいがために、聖騎士を目指し始めた妹…。
完全にいわゆるブラコンの域に達しているジェリコですが、ヤンデレ気質もあるようで、大好きを飛び越えて、兄より強い剣士になると思ってしまいます。
その気持ちだけで実際に聖騎士見習として仕事をこなすまでになっているのですから、大したものです。
ただ、その気持ちが強すぎて、結局『新世代』になるべく魔神の血を飲んでしまう愚挙に陥ることになります…。
【七つの大罪】妹の女性らしい生活を望んだグスタフ
“妹には危険な道を歩んでほしくない
きれいなドレスを着て平穏に過ごし
女性として幸せになって欲しい“
…これはグスタフのような聖騎士になりたいとジェリコが言い出した際に彼が思った言葉です。
当初、険悪にしか見えなかった二人の関係ですが、グスタフは何もジェリコを嫌っていたのではありません。
むしろ不器用ながらも妹として愛していたからこそ、危ない目になど遭わせたくない。
彼らの生きる時代の多くの普通の女性がそうであるように、彼女には家庭に入り、安全に暮らして欲しいと考えていました。
それはそれで、ジェリコの反発は受けたかもしれませんが、『おまえが心配なんだ』と一言言えたなら、二人の関係が険悪になることもなかったでしょうに……。
【七つの大罪】「新世代」を否定!
兄グスタフを越える力を欲して、バンとの邂逅で彼を恨んだ末に、強い力を持つ『新世代』となるべく魔神の血を飲む決心をしてしまったジェリコ。
しかし、人としての自らの力だけで聖騎士についたグスタフからすると、『新生代』などまがい物と感じたかもしれません。
実際にジェリコが『新世代』になった後で、職務放棄した事件の際には、「新世代だか何だか知らぬが、聖騎士としての責任をまるで理解していない」と憤りをあらわにしています。
この言葉だけ見ると、『新世代』批判と言うよりは、妹批判と受け取った方が良い気がします。
【七つの大罪】十戒との戦いで命を落とす
『十戒編』にてグスタフは、十戒の一人・ゼルドリスの戒禁“敬虔“の影響を受けたリオネスの民によって刺され重傷を負い、リオネス城に避難。
ちなみに、彼は市民には危害を加えられながらも、決して市民に手を上げませんでした。
聖騎士らしいふるまいに脱帽します。
なんとか辿り着いたリオネス城ですが、そこでは別の十戒の一人・グレイロードによりジェリコが再び魔人化されようとしていました!
瀕死の重傷にもかかわらず、それでも魔力を行使して、愛する妹を救おうとしたグスタフ…。
最終的には駆け付けたマーリンのお陰で魔人化は完全に阻止されましたが、彼の命は尽きたのです。
「お前は聖騎士になれる」とジェリコに初めてとも言える、彼女を認める言葉を遺して……。
【七つの大罪】氷の魔力はジェリコに継承
グスタフの死後、彼の保有していた氷の魔力が、突然ジェリコにも開花します。
一族に一つだけ現れる魔力の類だとすれば、自身も聖騎士になるべく過酷な訓練を続け、魔神の血まで飲んだ体のジェリコに表出するのも頷けます。
もしかすると彼女の一族では、ジェリコが最も強大な力を持っている可能性があります。
そこは推測でしかありませんが、はっきりしているのは、ジェリコはこの力を兄からの“想い”と受け取り、改めて兄を越える聖騎士になることを強く、強く誓ったことです。
【七つの大罪】ジェリコのそばで見守るグスタフ
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番外編にて死後のグスタフが描かれています。
今も妹・ジェリコの後ろで彼女を見守っていることがあらわされていました。
生前と変わることなく基本的には笑顔のない彼は、こちらも変わらず手厳しい物言いです。
それでも時には笑って『がんばれ』と声に出せるくらいには彼も成長したようです。
でも、その声は、聞くべき妹の耳には届かないのが少し哀しくなります……。
まとめ
互いに愛し合う気持ちがありながら、すれ違い続けた二人の兄妹、グスタフとジェリコ。
グスタフはかろうじて最期の一時、妹を想う言葉を遺すことが出来ました。
一方のジェリコは、兄が持っていた氷の魔力が自身に発現したことで、彼の気持ちをおもんばかることが出来たようでした。
死ぬ前に通じ合えれば良かったのにと思うところもありますが、最後まで似た者同士の仲の良い兄妹だったと言えなくもありません。
そしてジェリコは、兄の分まで“聖騎士”の責務を果たしていくことでしょう!
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