有馬かなはSNSを更新していました。
役者とアイドル、どちらの道を歩むか悩み抜いた有馬の決断は、B小町の卒業でした。
ファンは驚き、悲しみ、呆然としていました。
そして、当の本人は…アクアとラーメンを食べていました。
人生の一大決心を終えた有馬はアクアに「面白い話をして」とおねだり。
アクアはどんな話をしてくれるのでしょうか?!
それでは第117話『パンダ』の考察を始めていきます。
目次
『推しの子』117話!のネタバレ
それでは『推しの子』117話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
有馬はパンダ?
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「有馬かなはパンダである」
アクアは唐突にそんな話を始めました。
1825年、ヒマラヤで初めてレッサーパンタを見た西洋人は、現地のネパール人にあれは何だと質問しました。
ネパール人は”ネガリャポンヤ”と答えました。
パンダはポンヤが訛って伝わったと言われているわけです。
で、ネガリャポンヤという単語自体は”竹を食ってるやつ”と言う意味です。
有馬は現在、ラーメンのメンマ(竹の子で出来ている)を食べているので元々の意味から考えるとパンダと言うことになるのです。
「へー!84点!」
有馬はウンチクが巡り巡って答えになったアクアの小話に高得点をつけました。
有馬はアクアが物知りなことを褒めました。
クールな反応をしたアクアですが、実際は嬉しかったのでしょうw
パンダについての知識をさらに披露してくれました。
パンダと芸能界
もともとパンダとはレッサーパンダを指す言葉でした。
ところが1969年、白黒のパンダが有名になり、ジャイアントパンダと区別されてレッサーパンダと呼ばれるようになりました。
パンダを指す動物はこの2種類しか存在しません。
しかも、当初はパンダ=レッサーパンダだったにも関わらず”レッサー”とは”劣っている”という意味なのです…。
レッサーパンダ、不憫です涙。
有馬はアクアのパンダ話を聞いて、芸能界も似たようなものだと感じました。
ジャイアントパンダのように、人気者だけが全てを持っていく世界。
人気がなければ、劣化版(レッサー)扱い。
客寄せパンダになれなかったタレントの末路のようです。
アクアはその例えに同意しました。
さて、有馬は芸能界でジャイアントとレッサー、どちらに落ち着いていくのでしょうか?
話題はついに有馬の卒業の話へと進んでいきます。
役者は博打?
とうとう卒業することを発表してしまった有馬は、もう後には引けません。
アクアが有馬をアイドルに誘ってから2年が経とうとしていました。
アクアはあの頃、無理に誘ったことを謝りました。
役者志望の有馬をアイドルに縛り付けたことで、有馬は悩み葛藤したのも事実です。
それでも、有馬は今となっては感謝の気持ちを持っていました。
あの時誘われていなかったら、芸能人としての有馬かなは既に死んでいたかもしれません。
B小町の活動がなければ今ごろ勉強して程々の大学で骨を休めていたかもしれません。
「そっちの方が良かったんじゃないか?」
アクアは素直な感想を口にしました。
でも有馬は「そんなのわからない」と答えました。
もともと役者なんてものは博打の世界。
そこに自分の人生を賭けてもいいと思えたことは、ありがたいことだと有馬は思っていました。
パンダを目指して
有馬はこの2年を振り返り、B小町の活動が楽しかったと思っていました。
同じくらいしんどい事もありましたがw
考えてもいなかったのにセンターとして前に立ったことも、MVを取ろうと宮崎に行ったことも、アイドルとしてスキャンダルが起きかけたことも…。
様々な経験が有馬を成長させたのは間違いないでしょう。
「私はこの賭けに勝って立派なパンダになってみせる」
劣化版(レッサー)なんて呼ばせない。
有馬は強い決意でB小町を卒業する決意を固めていたのです。
有馬は特別だから
有馬は五反田から「15年の嘘(仮)」のオファーを受けたことを明かしました。
役柄はアイのことが大嫌いな元B小町メンバー。
有馬はアクアにこの役を受けることを伝えました。
役柄とは言え、アクアの母であるアイを悪く言う人物です。
「良い?」
有馬はアクアがアイに強い愛を持っていることを知っています。
だからちゃんと事前に許可をとっておきたかったのでしょう。
アクアは一瞬、暗い表情を見せました、すぐに「有馬だったら構わない」と答えました。
有馬はその回答に余裕を見せて「なんでよ」と聞いたのですが…。
「有馬は俺にとって特別だから」
アクアがこんなことを言ったものだから余裕は一気に吹っ飛んでいきましたw
顔を赤らめ、半分パニック!
飲み物を取ってくると言ってとりあえず席を外しましたw
それぞれの気持ち
席を外した有馬は混乱していました。
有馬自身はアクアと友達として仲良くしていこうと頑張っていただけに…。
アクアの思わせぶりな一言にパニックがおさまりません。
もしかしたら、自分のことが好きなのだろうか?
そうじゃないなら馬鹿で無神経すぎる…。
わかりやすい有馬の反応と正反対に、読み取るのが難しいのがアクアです。
アクアは有馬のわかりやすい反応を見て、高笑いしました。
その瞳には黒い星が光ります。
復讐に燃えている時のアクアの目です。
アクアは有馬を”扱いやすい”と笑いました。
「もっと人を疑うことを覚えろよ、じゃないとずっと搾取されるだけだ」
アクアの独り言は冷たく響きますが、有馬のためを思っての一言なのでしょう。
根は優しすぎるアクアのことです。
有馬を利用していることへの苦しい葛藤が見え隠れしていますよね…。
主演はルビー!
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場面は変わり、鏑木Pは続々と決まっていくキャストをホワイトボードに貼り付けていました。
今のペースなら、クランクインまでの予定も組めそうです。
ただ…唯一の懸念は主演です。
主演のアイ役は星野ルビー。
個人間オーディションで負けたフリルとあかねは約束通り主演を辞退。
ただし、スケジュールが合えば他の役なら可能との回答を受けていました。
最有力候補2人に断られてしまえば、監督の五反田の強い希望を呑む形でルビーを主演に抜擢するしかありませんでした。
鏑木Pは賢いので、この一幕には何かしらの思惑が絡んでいることに気がついていました。
そこにあるのは、復讐か断罪か…。
あるいはそれ以上の…。
アクアの深い闇を宿した瞳がそれを物語っています。
でも今はまず、プロデューサーとして星野ルビーを立派な客寄せパンダに育て上げるのが最優先!
ルビーには役者としての実績がありませんが、アイドル・タレントとして築き上げた人気を使って頑張ってもらうしかないのです。
いよいよ撮影開始が迫ってきました。
映画「15年の嘘(仮)」はどんな作品に仕上がるのでしょうか?!
『推しの子』ネタバレ117-118話のまとめ
今回のお話は、有馬の卒業発表と「15年の嘘(仮)」の主演確定のお話でした。
ついにB小町を卒業すると発表した有馬は、アクアと共にラーメン屋に来ていました。
約2年のアイドル活動は辛いこともありましたが、楽しいこともたくさんありました。
何より、役者として生きていく決意を与えてくれたのもB小町があったから。
有馬は精一杯、役者として頑張ることを誓いました。
一方、映画「15年の嘘(仮)」のキャスティングもどんどん決まっていきます。
役者として生きていく道を選んだ有馬も「15年の嘘(仮)」に出演することが決まっています。
役柄はアイの事が大嫌いな元B小町メンバー。
有馬は役的にアイの悪口を言う事になると事前にアクアに伝えました。
「有馬は俺にとって特別だから」
アクアからの特別宣言に、有馬はわかりやすく動揺していました。
復讐に燃えるアクアは有馬ですら利用しているように見えますが、きっと心の中では葛藤もあるでしょう。
2人が素直に恋愛できる日は来るのでしょうか…。
一方、主演は個人間オーディションの結果を踏まえ、ルビーに確定しました。
ルビーは立派な客寄せパンダになる事ができるのでしょうか?!
次週もますます目が離せませんね♪
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