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【ゴールデンカムイ】平太の謎!!ウェンカムイに囚われた気味の悪さに読者もトラウマ??

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松田平太は闇鍋としておなじみのゴールデンカムイにホラー要素を追加した印象的なキャラクター。

一緒に登場した家族もあわせて不可解で不気味な点が多く、毎週読者を惑わせ恐怖に陥れました。

そもそもこのエピソードは平太がヒグマに喰われたところから始まり、杉元たちとはその後に出会うのです。

最後には平太の悲しき人生と共にすべての謎が解けますが、叙述トリックのような巧妙な描写によって少し難解なエピソードとなっていることは確かです。

そこで本記事では平太がどんな人物でどのようなエピソードだったのか分かりやすく解説していきたいと思います!

 

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【ゴールデンカムイ】平太のプロフィールは??

松田平太は刺青囚人の1人。

初登場は22巻217話で、24人いる刺青囚人のうち20番目に登場しました。

丸顔で小太りの小柄な男性で、丸っこいギョロ目と独特な目尻が特徴です。

登場したのは雨竜川(道北・道央方面)でしたが出身は道東。

誕生日は10月17日で、年齢は不明です。

熟練の砂金の掘り師であり、一攫千金の夢にあてられた杉元と白石から「平太師匠」として慕われていきます。

かつてアイヌと一緒に砂金を掘っていたこともあるようで、その時に貰った“ヒグマを彫った煙草入れ”を持ち歩いており、それが平太を表すシンボルのように描写されています。

 

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【ゴールデンカムイ】平太が履く舶来の長靴が示す、砂金掘りの腕前とは!!

松田平太は当時としては大変高価だった舶来もののゴム長靴を履いており、白石に「金の匂いがする」と言われるなど、これだけで平太が相当稼いでいることが分かります。

作中はすでにゴールドラッシュが過ぎた時期であり、1巻で杉元も全く砂金が採れていませんでしたが、これまで杉元が出会った砂金掘り師も酒とバクチに消えるほどの僅かな砂金しか採れていなかったそう。

しかし平太は1日で50円(米俵1俵が約4円の時代)も稼ぐなど現役で大儲けしていました。

大儲けの秘訣は採取地の見極めや知識など砂金掘りとしての高いスキルと、「ハク」と呼ばれる砂白金の需要を見逃さない商売人としての手腕。

平太は砂金掘り師の中でも名人クラスの人物だということです。

また平太は採れた川ごとに砂金の標本を集めており、場所による砂金の性質を見極められる優秀な鑑別師でもありました。

 

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【ゴールデンカムイ】平太と杉元らの出会いとは??

松田平太は山中で崖から落ちそうになっていたところを杉元たちに助けられたことから彼らと出会いました。

杉元たちは「雨竜川で1日50円稼いだ砂金掘り師がいる」という噂を聞き雨竜川に来たところで、平太がその本人だと知ると杉元と白石は「平太師匠」と仰ぎ、砂金掘りのコツを教わる関係となりました。

平太の人柄が良いこともあり、杉元と白石はすぐになつきました。

 

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【ゴールデンカムイ】平太はなぜ投獄された??

松田平太は刺青囚人の1人であり、つまりは網走監獄の死刑囚です。

門倉曰く平太が死刑になった裁判の記録では、平太はヒグマの毛皮を被り被害者の体をズタズタにして、その肉を食べていたのだそう。

その凄惨で不気味な手口から平太は「道東のヒグマ男」と呼ばれ恐れられていました。

 

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【ゴールデンカムイ】平太が発する不可解な言動とは??

杉元たちが出会った人当たりの良い「平太師匠」と門倉の語る恐ろしい「道東のヒグマ男」は印象がかけ離れており、一見、同一人物には思えません。

しかし松田平太は杉元たちの前でも不可解な言動をしていました。

それは「ヒグマがいる」「どんどん近づいてきている」「あれはウェンカムイだ」と言い、異様に怯えていたこと。

何が不可解かと言うと、杉元たちの前にヒグマは現れず、アシリパをもってしてもその痕跡すら見つけられなかったのです。

それなのに平太は「もう何年もうろついている」と言い、徐々に怪しい言動を取っていくようになりました。

 

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【ゴールデンカムイ】平太の最大の特徴!?多重人格!!

ヒグマの痕跡すら見つからなかったのは、そのヒグマが松田平太の妄想の産物だったからです。

実は平太は家族を殺害した過去があり、以来深刻な幻覚に苛まれていました。

 

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平太の誤釈と罪

平太は幼少期にアイヌから聞いたウェンカムイの話を「ウェンカムイは人間に罰を与える存在だ」と誤った解釈で覚え、トラウマに近い恐怖心を抱くようになりました。

そして平太は、採った砂金をすぐに散在してしまう欲深い家族に「罰を与えて欲しい」と考え、ヒグマの習性を利用して村に連れて帰り、家族を襲わせ殺害します。

しかしその後、平太はウェンカムイの幻覚に憑りつかれるようになってしまいました。

 

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ウェンカムイの妄想とヒグマ男の正体

平太の家族を殺したヒグマは猟師によって斃されましたが、その後の平太は「ウェンカムイが何度も生き返って戻ってきては家族を罰する」という妄想に憑りつかれるようになります

妄想はそれだけでは終わらず、ウェンカムイが家族を襲った後に平太のことも襲い、殺された平太は今度は自身がウェンカムイとなって罪のない誰かを襲いに行くとのこと。

しかも平太がウェンカムイとなるのは現実のことで、無意識にヒグマの皮を被り、実際に罪のない誰かを襲ってしまうのです。

死刑囚として捕まった「道東のヒグマ男」としての平太はこの段階だということですね。

誰かを殺害することで平太の肉体はバラバラに飛び散り(これは妄想)、ここでようやくウェンカムイの悪夢は終わりますが、しばらくするとまたウェンカムイが復活し家族を襲うところから繰り返すのだそう。

杉元たちといる最中に不可解な言動を始めた平太は、再びこの妄想のサイクルが始まったということです。

杉元と白石も一度ヒグマを目にしますが、それもヒグマの毛皮を被っていた平太でした。

 

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多重人格者としての平太

平太には「親父」「嵩ニイ」「次郎ニイ」「ノリ子姉ちゃん」と呼ぶ4人の家族がいます。

察するに恐らく親父は父親、嵩と次郎は兄、ノリ子は嵩の妻なのでしょう。

平太がヒグマを利用し殺害した4人であり、平太の妄想の中で何度も死亡しています。

この4人が作中で杉元たちと行動を共にしていることも大きな謎を呼んでいたのですが、実はそれも平太の頭の中だけの存在であり、よく読むと4人は杉元たちとは全く会話をしていません。

唯一ヴァシリがノリ子や嵩と接触しているのですが、それは実は彼らの人格を持った平太だったのです。

つまり平太は殺害した家族の人格を持つ多重人格者でした。

獄中でもその性質が現れており、門倉に「自分の中に別の人間が何人もいる」と打ち明けていました。

 

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【ゴールデンカムイ】平太と海賊房太郎は知り合い??

松田平太は1年前、同じ刺青囚人である海賊房太郎と行動を共にしていました。

それは優秀な砂金鑑別師である平太が、独自に金塊を追う海賊房太郎に必要だったからです。

海賊房太郎は支笏湖にて「のっぺら坊の転覆と共に沈んだとされる金塊の一部を手に入れ」「その金塊から産地を特定し」「産地周辺のコタンから“のっぺら坊が金塊を移動させる前の隠し場所”を知っている人物を探しだし」「金塊の在り処に辿り着くための情報を得よう」としていました。(この方法が出来るのは房太郎だからこそ)

その「金塊から産地を特定」の行程に平太が必要だったわけですね。

一緒に支笏湖に行った平太は見事産地を割り出し、そこから得た海賊房太郎の情報が、後に杉元たちにとって重要なものになります。

ちなみに海賊房太郎に同行時の平太はノリ子人格だった様子。

 

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【ゴールデンカムイ】平太の最期はどうなった??

杉元たちと出会った平太は妄想最終段階まで進んでいきました。

“ウェンカムイとなり誰かを襲う”段階で、毛皮を被り杉元に襲い掛かってきたのです。

毛皮を被った平太はヒグマと同等の膂力を持っており、杉元の腕をへし折り、噛みつき、軽く投げ飛ばしてしまいました。

しかしさすが杉元はまったく怯まず、ほぼヒグマの平太に銃剣を突き刺し弱らせていきました。

すると平太が「いいぞウェンカムイが弱っている。今なら…」と言いながら、近くにあったアマッポ(仕掛け弓)の紐を引きました。

杉元がヒグマを弱らせたことで、平太自身の人格が出て来られる隙が出来たんですね。

ところが平太は自らアマッポから飛んできた矢に刺さってしまい、瀕死になりながら「あいつに勝ったぞ」と言ったのでした。

実は平太はウェンカムイの妄想に追われ何度も繰り返す殺人に苦しみ、ずっと「誰かに止めて欲しい」と願っていたのです。

ウェンカムイ=自分の死をもってしか終われないという悲しき最期ではありますが、杉元がヒグマと戦えるほど強かったおかげで、平太は自分の中のウェンカムイを斃すことが出来たということ。

平太は杉元に感謝しながら静かに息を引き取りました。

 

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まとめ

松田平太は刺青囚人の1人ですが、死刑囚となっていた理由はウェンカムイへの誤釈から始まった幻覚ゆえの不可避の犯行であり、本人はそれに苦しみ続ける気弱で人の良い砂金掘り師でした。

家族とヒグマの人格を持ってしまっていることから不気味で不可解なエピソードとなっていましたが、すべてを知れば作中でも屈指の悲しき囚人であったことが分かります。

幻覚が始まった理由は家族を殺害したことなので同情は出来ませんが、平太のことをちゃんと知ることで物語の見方が変わってくるはずです。

また、このエピソードを通じてアシリパが「正しく伝えること」の大切さに気付いたり、平太が持っていた砂金を通じて海賊房太郎に出会えたりしていることから、物語における平太の役目を感じられるかと思います。

恐らく家族を殺した罪悪感が平太の幻覚を生んだことを考えると、作中で度々触れられている“罪悪感”というテーマにも通じていますよね。

今回ちゃんとお伝えできたなら良いですが、平太の存在感と魅力はホラーだけには留まりませんので是非、不気味がらず注目してみてください!

 

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