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最新ネタバレ『ドメスティックな彼女』232-233話!考察!『繋いでいくこと』

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夏生所属の演劇サークルフォレスターの新歓公演が無事終了しました。

沢山の新入生も入部してくれて万々歳の結果となりました。

そこで現四年生は事実上の引退ということになり、次々と引継ぎが行われていきました。

次期部長は三年生の水沢伊吹。

そして今までは無かった役職・副部長になんと夏生が指名されました。

副部長に指名された事に納得のいかなかった夏生は新歓公演の打ち上げの席で、楢達旧幹部に話を聞きに行きますが、夏生の人柄…そして悩みをしっかりと把握した上での事でした。

「今は違和感があっても立場が人を育てるということもある、その中で新しいものが見つかるかもしれないだろ?」

朗らかに見せていても深い考えを持つ先輩方に感動しているのも束の間、飲み足りないとゴネ始めた一部の面々…、主に幹部達が打ち上げ会場近くに住んでいる夏生の家に目をつけ、なし崩しに二次会会場にされてしまいました。

夏生宅に訪れると迎えに出た陽奈の姿に驚くフォレスター部員でしたが、事情を知る雅の御蔭で事無きを得ました。

転がり込んだ部員達の要求に応える中、もうしばらくの間手を付ける事の出来ていない原稿用紙が夏生の目に留まりました。

飲み会の席で宣言した通り、率先して見本を見せつつ雅が夏生達、新役者セクションの面々を指導していきます。

夏生が難しいながらも、楽しそうにサークル活動に励んでいる姿を見て喜ぶ陽奈。

しかし彼女が家路につくと道すがらゴミ出し場に、夏生の物と思われる原稿道具が破棄されていました。

飲み会の片付けで間違えて出してしまったのだろう、と考えた陽奈が道具を拾い、抱えて家に戻ると夏生は誰かに電話を掛けている最中でした。

家に戻った陽奈の存在にも気付かない程真剣にやりとりをする彼の口からは、「小説の道は諦めようと思います」という言葉が零れました……!

 

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『ドメスティックな彼女』232話!のネタバレ

それでは『ドメスティックな彼女』232話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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”夢”を抱きしめて

「小説の道は諦めようと思います」

家についた陽奈は思いもよらなかった夏生の言葉に、目を見開きます。

その間にも電話は続いています。

「…なのでもう御連絡いただかなくて結構ですので、…はい」

状況に未だついていけていない陽奈をおいて、夏生と電話先の相手のやりとりは進んで行きました。

「すみません、失礼します…」

と電話相手に謝る様に言いながら通話を切ったところで、ようやく夏生は陽奈の存在に気が付きました。

唖然とした様子で立ち尽くす陽奈に声を掛けようとする夏生の言葉を遮って、陽奈が質問します。

「ナツオくん、今の電話…」

「電話?ああなんてことない連絡事項の…」

と、はぐらかそうとする夏生に詰め寄る陽奈。

「相手、編集さんだったよね」

ボロボロの原稿用紙を抱えている陽奈の様子を見て夏生は観念したように話し始めました。

「…聞いてたんだ、まぁほらいつまでも未練がましいじゃん?」

昔の栄光に縋ってるみたいでさ、と頭を掻きながら取り繕うように笑う夏生。

「なんつーの?この先人生も長いし、前向きに生きてくためにももういいかなって…」

言葉を重ねる夏生の姿に耐えられなくなった陽奈は、思い切り彼を抱きしめました。

驚く夏生に、陽奈は優しく諭します。

「ナツオくん、泣きそうだったから…いいんだよ?笑って誤魔化さなくても」

強く抱きしめられたまま耳元で掛けられる優しい言葉に夏生の虚勢が崩れていきます。

「………日に日に、原稿用紙を見ても心が痛まなくなったんだ」

夏生は語ります。

書けなくなってからも身辺に色々な事が起きた事。

にも関わらず一向に書けるようにならない事。

「多分、もうダメだと思う………、夢を捨てない限り俺、戻ることも進むこともできないんだよ」

沈痛な面持ちで想いを話した夏生の言葉を受けた陽奈は、ようやく体を離すと夏生の顔をしっかり見つめながら言いました。

「いいよ、忘れても」

予想していなかった陽奈からの答えに驚きの声を漏らす夏生。

そんな彼に今度は陽奈が気持ちを伝えます。

「その代わり私が持ってていいかな?」

ボロボロになった原稿用紙を目の前に出しながら陽奈は言います。

「ナツオくんが持ってるの辛い夢なら私が持つ…、後ろめたくなんて思わなくていいよ、プレッシャーも感じることない」

まるでそれ自体が夏生であるかのように原稿用紙を両手で優しく抱きしめながら、

「私が持ってたいから持つの、だからナツオくんは降ろして大丈夫………ね、いいでしょ?」

お願い、と大切な人の顔を見上げるようにしながら言葉を締めました。

夏生は返事を返せませんでした。

 

その夜、夏生は床に就いた頃、陽奈は間借りしている押し入れの中でボロボロの原稿用紙を読み返していました。

高校時代の彼の姿がありありと脳裏に浮かびます。

夏生に想いを告げた際には我慢できていた涙が零れます。

涙で原稿用紙を汚してしまわないように。

陽奈はまたしっかりと原稿用紙をその胸に抱きしめました。

 

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繋いでいく…?

「蔦谷から聞いた、お前作家諦めるんだって?」

夏生は師匠である桃源の下で作業を行っていました。

声を掛けられ資料を整理する手を止めると、桃源はこちらを見ないままで話を続けます。

夏生の担当編集だった蔦谷から突然飲みに誘われたかと思えば、まるで恋人にフラれたかのようにクダを巻いていた、と。

その話を聞いた夏生は、少し心を決める為に間を置くと

「はい、そう考えています」

と答えを返しました。

御世話になった人達の事を考えると心苦しくはありますが先を見据えて別の道を探さないと、という考えを伝え

「ここのお手伝いも作家志望の人がいいってことでしたら、お暇しますし」

夏生がここでの仕事の事も含め桃源に申し出ますが、桃源は背を向けたままです。

庭の方を向いていた桃源は、大きく伸びをすると屋内に入ってきながら

「今週の土日空いてるか?」

と、急に質問をしてきました。

慌てて返事をする夏生に、アポを取ってあるから取材に付き合え、と桃源は言います。

脱稿したばかりなのにもう?と驚く夏生ですが、次のテーマについての興味の方が高かった為か、その事を桃源に質問しました。

桃源は遠くを見据えながら夏生の質問に答えました。

「繋いでいくこと、だ」

 

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インタビュー

「この辺が20年から30年ってとこですね」

見渡す限りを木に囲まれた場所を行きながら説明を受ける夏生を桃源。

説明を受けた夏生が、そろそろ切り時ですか?と何気なく質問を返すと

「まだまだ、50~60年生くらいにならないと」

そんな答えが返ってきました。

「50年…!じゃぁ今植えたら切る頃には…」

目を丸くする夏生に、

「ははっ、そういうもんですよ林業って」

業者の男性は朗らかに笑います。

簡単なテントが張られた拠点で、木で組まれたテーブルを囲み取材は続きます。

男性の家は代々林業を営んでいる家庭でした。

親からの「継ぐのが当たり前」という空気に嫌気の差した男性は、全然違う業種に就職したそうです。

就職した会社の顧客訪問で、ある山奥の家を訪ねた時の事です。

小さな頃から林業を見ていた男性だからこそ思う所がありました。

生えてる木の種類・間隔、それらが滅茶苦茶だ、と。

そこでふと男性は思い至ったそうです。

「うちの山がキレーなのは親父やじいちゃんが日々手をかけてきたからだって、…うちが林業やめたらうちの山もこうなるんかって思ったら勿体ねーなって」

朗らかに笑う男性は、照れ隠しか最後にこう付け加えました。

「代々山守ってんのとか、かっけーじゃんって思っちゃったんですよね」

 

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桃源の想い

「たっぷりお話聞けましたね…、写真も沢山」

林業の男性にお礼を伝え、夏生と桃源は二人で林道を行きながら話します。

「新幹線の時間までまだありますけど、どこか寄ります?」

夏生からの質問に、

「せっかく山にきたんだ、写真撮りながら上まで登ってみるか」

桃源はそう答えました。

遠くを見るような眼をしながら山道を登る桃源。

息を切らせて登る桃源を支えながら、登っていくと目の前がパっと開けました。

「新緑キレーですねー…」

歳だな、と肩で息をする桃源に夏生は素直に感想を伝えました。

休憩も兼ねて、山の新緑を眺めながら腰を下ろします。

その美しい景色に目を奪われていると

「お前のことだから、どうせまたごちゃごちゃ考えてんだろ、…将来のことだの何だの」

桃源からの質問に、そりゃ考えますよ、と夏生は答えながら

「先生にはわからないです、書けなくなったことないんですから」

と言い返しました。

「ああねぇな、だが筆を折ろうとしたことはある」

突然の告白に、夏生が桃源の顔を見ます。

「売れなくて家族を養っていけなくなった時と、息子を亡くした時」

どう答えて良いか分からない夏生が口を挟むこともできないまま、桃源の言葉は続きます。

「書き続けるのも才能なら諦めきるのも才能だ、現時点じゃお前自身にもわかんねーだろ…、それがわかるまでは俺んとこにいろ」

辞めんのは新しい道を見つけてからでも遅くない、と遠くに何かを見据えたような表情で桃源は言いました。

「今のその苦しみも、いつか、何かにはなる」

その言葉で締められた桃源からの言葉に、はい、とだけしか夏生は答えられませんでした。

電話をした時にも零れなかった涙が溢れてしまったからでした。

 

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それは勝負の…!?

届いた包みを急いで開けた雅は新調した下着を身に着け、姿見で自身の姿を確認します。

胸や尻の形を確かめるように確認していると、

「ミヤビー、おフロ入っちゃいなさーい?」

部屋の外から掛けられる母からの声に突如我に返った雅は、自分しかいない部屋で体と下着を隠すようなポーズになりながら、大きめの声で母に返事を返します。

すぐにまた演技中の様な真剣な表情になり、下着姿の雅はカレンダーを見つめました。

(もう幸運は待たない)

決意の表情の雅はペンを取りカレンダーに、「フォレスター合宿」と書き入れ丸で囲みました。

夢想した自分の姿を想いながらか、顔を赤らめながらもその瞳は真剣そのものです。

(今度こそ、自分の力で変えてみせる)

 

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『ドメスティックな彼女』ネタバレ232-233話のまとめ

陽奈が捨てられていた原稿用紙を持ち帰ると、夏生が担当編集に「小説の道を諦めようと思う」と電話で伝えているところでした。

色々と理由をつけて辞める理由を語る夏生を、陽奈は抱きしめ代わりに”夢”を持っていて良いか、と問いました。

夏生の夢の詰まった原稿用紙を抱きしめ、代わりに無理矢理預かる事で陽奈は夏生の気持ちを軽くしようとしましたね。

桃源にも辞める話は伝わっていたようでしたが、取材のアポを取ってある、ということで夏生はついて行くことに。

話をしてくれた林業の男性は、元は林業を営んでいた親からのレールのようなものに嫌気が差し、全く他の業種についたようですが、その全く違う仕事を通して外からみた結果自分の意思で林業を継ぐことにした、との事でした。

50年以上ものスパンの掛かる林業の仕事の話を聞いたあとで、桃源の提案で山を登り始めた二人。

美しい新緑の景色に目を奪われている中、桃源が夏生に「続けられるのが才能なのか、諦められるのが才能なのか、それがわかるまでは俺んとこにいろ」言われ、ダメ押しに「今のその苦しみも、いつか何かになる」、と強制するわけでも否定する訳でもなく夏生に向けられた優しくも深い言葉に夏生は涙しましたね。

その頃雅は、というとフォレスターの合宿に向け、下着を新調し、なにやら決意を固めている様子…皆が夏生を思って、鬱陶しくならない所で彼の成長を待っていますね!

そんな皆の気持ちを感じないような夏生ではない筈です、次のステップが待ち遠しいですね!

 

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