灰島重工で、能力研究開発所の主任を務めている優一郎・黒野は、重度の灰病を患っており、その結果右手は黒く変色しています。
ただ、その右手から繰り出す高温の黒い煙を武器にして闘うことができる第三世代の能力を持っています。
自分より弱いものをいじめるのが好きで、灰の死神とも呼ばれている黒野について今回は紹介します。
目次
【炎炎ノ消防隊】黒野のプロフィール
灰島重工の能力開発研究所にて主任として働いている黒野は、細身の長身で猫のような鋭い目をしている29歳の男です。
普段は右腕に包帯を巻いていますが、その右腕は灰病によって黒く炭化しています。
灰病とは、発火能力を使いすぎた能力者がかかる病気で、第七特殊消防隊の中隊長でもある焜炉も同じ病気です。
弱い者いじめを生きがいにしており、能力開発研究所にて子供たちに訓練と言いながらシゴキを加えるさまは、異常とも呼べるほどの弱い者いじめで、その性格は強さも相まって最狂ともいわれています。
【炎炎ノ消防隊】黒野は灰の死神と呼ばれる灰島重工の主任
炎炎ノ消防隊の中で、東京皇国においてその7割を占めるともいわれるほど、ありとあらゆる産業を牛耳っているのが灰島重工です。
特殊消防隊の装備なども扱ってはいるものの、一方で怪しい動きも目に付いていました。
その1つが能力開発研究所で、ここでは表向きは能力者のコントロールを訓練する場所とうたっていますが、その実は伝道者一派と同じくアドラバーストを持つ人物を探すために、子供たちを研究材料にしているのでした。
そんな能力者開発研究所で主任を務め、特殊能力を持った子供たちのデータ取得と訓練を行っているのが黒野です。
【炎炎ノ消防隊】黒野の右腕は炭化している??
黒野は、普段右腕は包帯で巻かれていますが、その包帯を取ると右腕は灰病に侵され炭化しています。
この炭化とは、自身の発火能力を使いすぎた結果、身体の細胞がどんどん破壊され、最終的には炭のようになってしまうことです。
現段階で特に治療法は確立されておらず、自身の能力を使えば使うほど身体がどんどん黒く変色してしまいます
第七特殊消防隊の中隊長、相模屋焜炉も黒野と同じ灰病に侵されていますが、そこまで重度ではありません。
それは、焜炉の場合は灰病の進行を抑えるために発火能力を酷使しないようにしていたためでしたが、黒野はそんなことはお構いなしで発火能力を使い続けます。
そのため、どんどん右腕は黒く炭化し続けているのです。
【炎炎ノ消防隊】黒野の能力は灰を操りつつ黒煙で攻撃する
灰病に侵されていながらも、自身の発火能力を制限せず使い続けている黒野ですが、その能力は凄まじく、灰を操る黒煙によって様々な攻撃を繰り出します。
その1つが「蝕隠レ」です。
自身の黒煙に身を隠すことができ、相手に気づかれないように攻撃することができます。
以前能力開発研究所にいた森羅にもこの「蝕隠レ」を使って訓練していました。
もう1つが「右ノ蝕」です。
黒煙の感知能力を活用し、自身の間合いの外にいる敵に対しても、黒煙を通して攻撃することができます。
能力開発研究所で再開した森羅も、この「右ノ蝕」には苦戦しました。
さらに究極の技が「人蝕」です。
これは、自身の黒煙を吸い込んだ敵を体内から燃やし尽くす技で、能力開発研究所にてアドラバーストに目覚めたナタクを捕えるためにやってきた白装束=伝道者一派に対して繰り出しました。
大人数で一気に襲い掛かる伝道者一派でしたが、黒野によるこの「人蝕」によって気づく間もなく殺されてしまいます。
また、上記以外にも黒野は自身の黒煙によって武器を作り出すこともできます。
このように、一口に黒煙を扱う能力といってもその種類は多岐にわたり、剣術や武術にも精通する黒野は作中最狂もしくは最凶といわれています。
【炎炎ノ消防隊】黒野の腕は長く能力を使うと使い物にならなくなる??
自身の黒煙を使って様々な攻撃を繰り出すことができる黒野ですが、一方で灰病の影響から長時間の戦闘には不向きな一面もあります。
能力の酷使によって自身の右腕の炭化はどんどん進行していきますので、その能力は酷使し続けることはできません。
【炎炎ノ消防隊】黒野の新門紅丸の関係とは?
先述した通り、黒煙を使った能力の高さや、技の多さ、その強度など炎炎ノ消防隊の中でも他の能力者と比べても圧倒的に高い黒野は、作中でも1、2を争う強さを持っています。
また、自身の右腕の炭化を気にもせず、弱い者いじめに快楽を感じる異常さも相まって、他の登場人物からも一目置かれる存在でもあります。
炎炎ノ消防隊の中で以前より最強といわれていた第七特殊消防隊の大隊長、新門紅丸も黒野のことは知っていて、「灰島のやばいやつ」と認識していました。
【炎炎ノ消防隊】黒野の腐った性格のおかげで精神が救われている人がいる
圧倒的な戦闘力を持つ黒野は、灰島重工だけではなく特殊消防隊や、伝道者一派にとっても戦闘員として十分戦える能力を持っています。
ただ、黒野自身は戦闘員として働くことは望んではいません。
それは、今の灰島重工の能力開発研究所にいれば、いくらでも子供たちに弱い者いじめができるからでした。
その異常さから狂っているともいわれる黒野ですが、その黒野に救われたと感じているのが、アドラバーストに目覚めた6柱目のナタクです。
黒野の弱い者いじめによっていたぶられていたナタクですが、それによって自身の能力をコントロールもできるようになり、ある意味では黒野に感謝しているのでした。
まとめ
今回は、弱い者いじめに喜びを感じるサイコな面を持ちつつも、その能力や戦闘力は最狂とうたわれる黒野について紹介しました。
力はありながらも自身より弱い者にしか使いたくないとく特異な性格を持つ黒野ですが、結果的にはナタクを伝道者一派から救う中で、ナタクからは慕われる存在ともなります。
黒野の行動は正義か悪かまだ分かりませんが、今後特殊消防隊に味方してくれるのか、伝道者一派につくことになるのか、その行動にも注目が集まります。
また、ナタクとの今後の師弟関係はどうなるのかも気になるところです。
