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ベストエピソード集『進撃の巨人』71話!考察!傍観者キース!グリシャとの関係とは!?

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ついに完結を迎えた『進撃の巨人』が「別冊少年マガジン」2021年3月号より12週連続で傑作選フルカラーを掲載中!

この記事では本編完結を前提としてネタバレしていきます。

第5弾は再び諌山先生セレクトで第71話『傍観者』がフルカラーで蘇りました。

場面はヒストリアが女王に即位したあたり。

クーデター後の旧体制の粛清で兵器改良や新しい資源の利用も進み、島内の環境は一変します。

エレン硬質化能力獲得による対巨人兵器の開発で巨人たちを効率的に駆逐することも可能になり、ウォール・マリア奪還作戦決行まであと少し。

そのため間もなくエレンの生家の地下室にも行けるだろうといったところで、エレンはグリシャの記憶で見た男がキース・シャーディス教官だったことに気づいたのでした。

第71話『傍観者』はキースが主役とも言える、ファンにも根強い人気を誇るエピソードです!

 

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『進撃の巨人』71話!のエピソード

それでは『進撃の巨人』71話!の要点をまとめてみます。

時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。

 

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やはりキースは知っていた

エレンたちはさっそくキース教官の元へ向かいます。

キースは現在は訓練兵団の教官ですが、元々はエルヴィンの前の12代調査兵団団長だということが発覚。

現在調査兵団団長はエルヴィンに引き継がれていますが、調査兵団結成以来団長が生きたまま交代したのは初めてのことだそうです。

キースは自ら団長を交代したことを「無能な頭を自ら有能な者にすげ変えたのだから」と自嘲気味に誇りました。

そんなキースに、ハンジがウォール・マリア奪還を目前に控えた自分たちがここへ来た理由を察しているか聞きます。

すると「エレン…お前は母親とよく似ているな」と言い出すキース。

「その瞳の奥に宿す牙は父親そのものだ」

やはりキースはエレンの父・グリシャと知り合いだったのです。

「話してください!!知っていることすべて!!」とエレンが立ち上がると、キースは「結論から言えば何も知らない」と答えます。

しかし人類の利にはなり得ない話で良ければ聞いてくれと語り出しました。

「傍観者にすぎない、私の思い出話を―…」

 

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キースとグリシャの出会い

キースがグリシャと出会ったのは20年ほど前。

壁の外、ウォール・マリアのシガンシナ区壁門前にグリシャはいました。

キースは驚き「どうやって壁を越えて来た!?」と問うと、グリシャは逆に質問を投げかけてきました。

「あなた達こそ壁の外で何を…。まさか…戦っているのか?」

この後86~88話で描かれますが、この時グリシャは島の外から来たところ。

当然島のことも“調査兵団”も知りませんが、この時のパラディ島の人たちは外に世界が広がっているなんて知りません。

話はかみ合いませんが、ひとまずキースはグリシャを保護。

グリシャは「自分の家から出生まで一切記憶が吹っ飛んだ挙句、気づけば壁の外だった」とのこと。

彼の言葉が真実かは分かりませんが、ハンネスの「知るかよめんどクセェなぁ」という意見により、グリシャに関して上への報告はせずそのまま解放することにしました。

キースが「ここからどこに帰るつもりだ」と聞くと、グリシャは自分は医者だから病院を紹介してくれと言います。

さらに「私に教えてくれないか?この世界のことや…調査兵団…あなた達のことを…」と頼んできました。

 

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調査兵団とはこんなもの

キースから見たグリシャは不思議な男でした。

話すと彼は本当に何も知らず、そしてしきりに人々の暮らしぶりを気にしていたのです。

キースがありのままの現状を伝えると、「貧富の差こそあれどこの壁の中は平和なんだな…少なくとも巨人に怯えて生きているわけではない…」と感心しながら思案し「…よかった」と呟きました。

グリシャは壁の外の世界を知っているからこう考えているわけですが、その「よかった」はキースにとって「この狭い壁の中で飯と酒にありつけば満足な奴」と感じます。

なのでキースは「世界がどれだけ広いかなんて考えたこともないだろ?だから幸せでいられる。私は違うがな」と非難しました。

「あなたが壁の外に出ていく理由はそれか?それが調査兵団?」

グリシャが聞くとキースは肯定し、俯きながら「王政の指し示す壁外不干渉の方針に疑問を唱える民衆の不満を解消するために造られた組織と言える」と返します。

そしてキースは俯いたまま、調査兵団が人類が忘れていた巨人の恐怖を思い起こさせただけであり、さながら王の正当性を示すための見せしめなのだと悲しそうに笑いました。

「…どうだ?馬鹿みたいか?」

 

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グリシャが芽生えさせたキースの自負

しかしキースの予想に反して、グリシャはまっすぐにこう言いました。

「そんなわけないだろ。あなた達はこの壁の誰よりも賢く勇気がある」

調査兵だの存在は人間の想像力や魂が自由であることを示す証拠であり、人類の誇りそのものだとグリシャは言ったのです。

その時、ホールスタッフをしていたカルラが、キースがまた調査兵団の勧誘をしているのだと非難しに来ました。

するとグリシャは、誤解だしそもそも自分には務まるものではないでしょうと伝えます。

「調査兵団はもっと特別な…選ばれし者でないと…」

カルラは「あらそーですか」と呆れて立ち去りますが、このグリシャの言葉はキースの心を大きく揺らしました。

『特別な存在』『選ばれし者』

そんなことを言われたのは初めてだったからです。

キースは“確かに私は人とは違った”と感じていました。

壁の中に自分の居場所を感じたことなどなかったから。

(そう…壁の中は私には狭すぎたのだ)

グリシャの言葉はキースが密かに抱いていた自負を明確に実感させることになりました。

 

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キースの自信と嫉妬

なのでキースは上層部から嘲笑されようと(ほざいてろ凡人どもが)と思うようになりました。

(私が団長にさえなれば成果は出せるのだ)と。

いずれ偉業を突きつけ、馬鹿にするものはいなくなり、皆が自分の考えを理解し認めるようになるのだと。

キースは上層部だけでなくカルラにも認められたいという気持ち(好意)があったようですね。

その頃グリシャはすっかり皆から慕われる町の医者となり、カルラもグリシャに信頼を寄せているようでした。

そんな様子と見るキースに嫉妬心が窺えます。

そしてキースが調査兵団団長になった頃、キースが抱いていた意気込みも虚しく、グリシャとカルラが結婚。

キースは2人を祝うことが出来ませんでした。

 

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カルラに八つ当たりするキース

さらにキースは団長としてもあまりうまくはいきませんでした。

キースは戦力ゴリ押しの考えだったため、エルヴィンの考案した長距離索敵陣形を「自分が団長になったらやってみろ」と拒みます。

そしてそのうち「同じことを繰り返す」「突撃するしか能がない」「自分だけは生き延びるからタチが悪い」「さっさと団長変えればいいのに」などと陰口を叩かれるようになりました。

そんなある日、幼児エレンを抱いているカルラを見つけたキース。

キースは心ここにあらずと言った様子で会話しますが、カルラの「このまま…死ぬまで続けるつもりですか?」という言葉に顔色を変えて言い返しました。

「なぜ凡人は何もせず死ぬまで生きていられるかわかるか?」

それは想像力に乏しく、その結果死ぬまで自分の命以上の価値を見出すことに失敗し、それ故にクソを垂らしただけの人生を恥じることもないから。

偉業とは並大抵の範疇に収まる者には決して成し遂げられるものではなく、その僅かな切れ端すら理解することも困難だろう。

「手当たり次第男に愛想を振りまき酒を注いで回るしか取り柄の無い者なんぞには決して」

もはやただ溢れ出る様々な感情をカルラにぶつけているといった様子です。

 

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特別ではなかったキース

しかし“凡人は偉業を成し遂げられない”というのをキースは自らで実感してしまいます。

その悔しさ・虚しさが第1話の「なんの成果も!!得られませんでした!!」に繋がっていました。

『特別な人間はいる』と確かにキースは思います。

ただそれはエルヴィンやリヴァイたちのような者であって、自分ではなかったということ。

そしてさらにキースが自分を凡人たらしめたのは、それに気づくのにこれまで大勢の仲間を殺してしまったことです。

キースは団長をエルヴィンに交代することに決めました。

それからキースはただただ後悔と疑問に苛まれることになります。

(なぜこんなことをしてしまったのか)

(大きな流れにただ翻弄されるだけの私がなぜ、あんな勘違いをしてしまったのか)

 

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キースの恨みつらみ

壁が壊された日、キースはグリシャに再会して思い出しました。

(ああ…お前だったな)と。

キースはグリシャの言葉で自分が特別な存在だと思ってしまったのです。

しかし今はそれどころではありません。

巨人が現れた混乱の中で、カルラの姿が見当たらないのです。

「カルラ…どこだ?あの時の無礼を謝りたいんだ…」

しかしグリシャが抱きかかえているエレンから、カルラが巨人に食われたことを聞いてしまいます。

キースは言葉を失い崩れ落ちました。

するとグリシャがエレンに「母さんの…仇を…討て。お前にはできる」と言い森へ連れて行こうとします。

キースはカルラの仇はグリシャが討てばいいと言いました。

「何せお前は特別だからな。私と違って。その子も違うんじゃないのか?選ばれし者じゃないかもしれないぞ」

すっかり卑屈なキース。

「また人に呪いをかけるのか?どうするんだ?お前の期待通りの人間じゃなかったら」

この言葉にグリシャは「この子はあんたと違う。私の子だ」とだけ言い、厳しい顔つきで「どうか頼む…関わらないでくれ」と去っていきました。

その後グリシャ親子が向かって行った山の一部が強く光り、雷かと思いながらキースがその場に行ってみると…そこにはエレンがひとりで倒れていました。

キースはエレンを寝床に戻しました。

 

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カルラの愛

これがキースの思い出話であり彼の知るすべて。

ハンジは自己の幼稚な理由で退いたキースを非難しますが、それを制してエレンは言いました。

「教官の言う通り…オレは特別でもなんでもなかった。ただ…特別な父親の息子だった」

自分が巨人を託された理由はそれだけだったとハッキリわかって良かったとは言いますが、表情は冴えません。

するとキースが、凡人だの偉業だの言って一方的にカルラを責め立てたあの日、カルラが言っていた言葉を伝えます。

「特別じゃなきゃいけないんですか?絶対に人から認められなければダメですか?」

少なくともカルラはエレンが偉大にならなくても、人より優れていなくてもいいと言うのです。

こんなに可愛い…だからもう偉いのだと。

「この世界に生まれて来てくれたんだから」

エレンはただ一人の子として純粋にカルラに愛されていたということですね。

ここでエレンが晴れ晴れとした表情に変わりました。

 

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キースは何も変えられない

実は密かにこんなエピソードがありました。

3年前に訓練兵として入団してきたエレンは、母の仇を討たんとする深い憎しみの目をしていました。

キースはそれを見て、グリシャが願ったように壁の外で燃え尽きるのだろうと思いました。

(母の想いも知らずに)

だからキースはエレンが調査兵団に入ることを諦めるように、エレンの立体起動装置のベルトに細工をしました。

つまり、エレンが初歩の訓練で苦戦していたのはキースの仕業だったわけです。

しかし自らの強い意志と根性によりその障害を乗り越えてみせたエレン。

その姿にキースは改めて自分が傍観者にすぎなかったことを思い出しました。

(私には何も変えることはできないのだから)

ここは第16話と併せて読むとさらに面白いです!

 

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『進撃の巨人』ベストエピソード集71話のまとめ

この回は独特だったというか…このエピソードはやはり感情移入してしまいますよね。

キースの人間味がありのままに描かれているというか、こうして自分を特別に感じたり、劣等感を抱いたりという感情を抱いている人は多いと思います。

それが結局“凡人”ということなのかもしれませんが。

これを読むとキースが訓練兵に“通過儀礼”を行っていた理由がわかりますよね。

それまでの自分を否定して真っさらな状態から兵士に適した人材を育てる…勘違いしてつけ上がっていただけで何もできなかった自分の反省から来ていたのだと思います。

と言っても生き残るだけでも、団長になるだけでも、すでに“凡人”ではないんですけどね。

この71話はキースとエレンの両親が知り合いだったことや、エレンのベルトに細工をしていたなど衝撃も多かったですが、最終話を迎えた今だと「注目はこの先」と言いたいですね。

このキースの人間性を知ったうえで、イェーガー派の台頭や地鳴らし発動の中でキースが何を為すか見るとまた心に沁みるものがあります。

『進撃の巨人』を読むうえで絶対に欠かせない第71話、カラーでも是非じっくり読んでください!

 

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