ゴールデンカムイの意味は?作品に欠かせないアイヌ語!アシㇼパさんがよく使うアイヌ語に込められた意味とは?

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ゴールデンカムイには様々なアイヌの文化や信仰が登場します。

魅力的に映る描写の中には、私たちが忘れている大事な考え方が詰まっているのです。

ここでは、アシリパがよく使う言葉からアイヌの文化をご紹介しつつ、「ゴールデンカムイ」というタイトルに込められた意味を探っていきたいと思います。

 

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【ゴールデンカムイ】作者の綿密な取材で再現されたアイヌ文化

ゴールデンカムイの魅力の一つが、アイヌの文化を知れること。

この作品の影響で、あまりアイヌを知らなかった人たちにも多く知れ渡ることとなりました。

説明文として補足されているのではなく物語の中に組み込まれているので、とても興味を持ちやすく自然と頭に入ってくるのが人気の理由です。

何気ない1ページ、1コマの中にも細かな描写されており、それがリアリティを生み物語に圧倒的な厚みを出しています。

それを作り出しているのが作者である野田サトル先生の緻密な取材。

野田先生は元々取材と勉強にたくさん時間をかける方だそうで、ゴールデンカムイを書くにあたっても自らアイヌの文化に触れたり、ジビエ料理を食べたり、様々な関係者にお話を聞いたり、取材中に出会ったことやたくさんの資料などが作品に存分に活かされているようです。

その膨大な知識の中で“明るく、面白く、強いアイヌ”が生き生きと描かれているのですから、興味を持たずにはいられませんよね。

主人公の杉元が初めて触れるアイヌ文化にいつもまっすぐ向き合っている姿が、アイヌと我々読者の距離をより縮めていてくれているのだと思います。

 

【ゴールデンカムイ】カムイは「神」という意味

作品名にも入っている「カムイ」。

これはいわゆる神や霊のようなものです。

しかし多くの宗教で言うところの「神(万物創生的な圧倒的神感)」とは違い、アイヌの考えでのカムイとは、“世界はカムイと人間が支え合って作られている”つまり共に世界を作る対等な存在だと捉えられているのです。

神に祈り委ねるのではなく、神とともに生活を作るというのは、アイヌの強さが表れていてとても興味深い点ではないでしょうか。

 

【ゴールデンカムイ】ゴールデンカムイは英語とアイヌ語の造語

「ゴールデンカムイ」という作品名は、「ゴールデン」という英語と、先述のアイヌ語の「カムイ」を合わせた造語のようです。

直訳すると“金色の神”でしょうか。

普通に考えればやはりこの作品の核となる“金塊”のことでしょうね。

 

【ゴールデンカムイ】全てに神が宿っているというアイヌの考え

人間と共存しているカムイ。

アイヌの信仰では、動植物や自然、自然現象など人間の力の及ばないものや、服や食器など身の回りの役立つもの・生活に欠かせない道具など、ありとあらゆるものにカムイが宿っていると考えられています。

それらのカムイは時には恩恵を、時には厄災をもたらし、また人間はカムイをカムイ・モシリ(神々の国)へ送り返しながら感謝・畏怖し良い関係で共存しているのです。

だからこそ姉畑支遁がカムイを穢した際には人間に蝗害をもたらしました。

 

【ゴールデンカムイ】位が高いのは熊のキムンカムイ

様々なものに宿るカムイの中でも、狩猟を生業としているアイヌにとって動物のカムイは非常に重要な神様です。

それらにもホロケウカムイ(狼)、レプンカムイ(シャチ)、カパチリカムイ(大鷲)、コタンコロカムイ(シマフクロウ)などたくさんのカムイが存在しています。

カムイの扱いは地域差があるようですが、主に動物のカムイの中で位が高いとされているのがキムンカムイ(熊)。

エゾヒグマが生息する北海道ならではとも言えますね。

 

【ゴールデンカムイ】欠かせない儀礼 イオマンテ

そのキムンカムイの子熊を育てることは、アイヌにとって名誉な事となります。

なので狩りなどで母親のいなくなった小熊を保護した場合、1~2年村の檻で大切に育てます。

それから村をあげて盛大に神々の国へ送り返し、この世界が楽しい場所だとキムンカムイから他のカムイに伝えてもらうのです。

それがアイヌにとって欠かせない儀礼の一つ“イオマンテ”。

これによって、カムイたちが何度でも訪れて来てくれると考えられています。

 

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【ゴールデンカムイ】我々が刻むもの チタタプ

グルメ漫画としての魅力も持つゴールデンカムイでお馴染みとなっている言葉「チタタプ」。

〝我々が刻むもの〟と言う意味で、チタタプと言いながら食材を刃物でミンチにする調理法なのですが、その中にもアイヌのカムイに対する感謝が感じられます。

チタタプは獲物と一緒に脳みそや内臓や軟骨、あるいは肉を削ぐことが面倒なほど小さな動物であれば丸ごと叩くので、食べづらい部分も余すことなく食べることが出来ます。

効率よく食材すべてを食べられるという利点はもちろんですが、食材を無駄なくいただくことによってカムイを丁重に送り、またやって来てもらうという意味もあるのだと思います。

私たちも魚の骨やエビの尻尾を残している場合じゃないと思わされますね。

 

【ゴールデンカムイ】食事に感謝する言葉 ヒンナ

作中でよく使われている言葉が「ヒンナ」。

チタタプを入れたオハウなど、食事の際にいつも美味しそうにヒンナヒンナと言っているので「美味しい」という風に覚えがちですが、本来この言葉には「いただきます」や「ごちそうさま」のような、食事への感謝の意味が込められています。

ただ形式的にいただきますを言ってもそれはただの食事にすぎませんよね。

この食事をもたらしてくれた食材や調理道具や環境に感謝し食べれば、それは大切な美味しい食事になるのです。

そう考えれば「ヒンナ=美味しい」も間違いではなさそうですね。

 

【ゴールデンカムイ】みんな大好き オソマ

最後にご紹介するのは皆大好き「オソマ」。

これに関しては意味も何もただ“ウンコ”なんですけど、ゴールデンカムイの影響で「ヒンナ」と並び最も有名になったアイヌ語のひとつです。

アシリパが味噌をオソマと言うようになったせいで、ゴールデンカムイファンにとっては“ウンコ”とも“味噌”とも解釈できる言葉になってしまいました。

決して味噌をオソマと言ってはいけません。

 

まとめ

アイヌの文化や信仰を知ると、すべてのことが当たり前じゃないと思わされますよね。

私たちの行動によりカムイが訪れ恩恵を与えてくれたり逆に厄災をもたらしたり。

すべては神に与えられた必然のものではなく、自分たちも共にすべてを作っているのです。

それで言えばアイヌの埋蔵金と言われる金塊にはどんなカムイが宿っているのでしょうか。

作中から知れたアイヌの考えを受けるとそこにはやはり人側の在り方が大きく反映されるでしょうから、「ゴールデンカムイ」というタイトルには、杉元たちが身を投じているこの物語がただの金塊争奪戦ではないことを感じさせます。

当然誰が金塊を手にするかでカムイが世界に何をもたらすのかが全く違うと思いますので、それぞれが抱く大義と金塊に宿るカムイの繋がりを考えながら読んでいくのもまた楽しいですね。

 

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